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NCIS: ハワイ」シーズン1及び2で計3エピソードを監督したレヴァー・バートンが米エンタメサイトのインタビューに答え、同シリーズの魅力について語っている。
バートン監督は、「NCIS: ハワイ」シーズン1の第12話「スパイ(前編)」、シーズン2では第4話の「霊が棲む森」と第18話「Bread Crumbs(原題)」を手がけた。これまでも「犯罪捜査官ネイビーファイル」「NCIS: ニューオーリンズ」「スタートレック エンタープライズ」など数々のTVドラマシリーズに参加したバートン監督。そんなベテラン監督もハワイの撮影は特別だったらしい。
「ここはハワイなんだよ、何か気に入らないことでも?」魅力は数あれど、ハワイという環境が何よりお気に入りのバートン監督。
「たとえ仕事をするために来ているとしても、ここがハワイであることには間違いないんだ。自分には太陽を浴びる時間が必要だと感じたよ。島にいるだけで自分が大きくなれる気がするね。この雰囲気に癒されている。撮影中も自然が発するエネルギーを最大限に利用したよ。ここは地球上で最も特別な場所の一つじゃないかな」ハワイの風光明媚は誰もが認めるところ。青い海と深い緑の森林が生み出すヒーリングパワーに、リフレッシュした気持ちでカメラに向かうことができたという。今となれば、「NCIS: ハワイ」はもっとも嬉しい仕事の一つとなったが、そんなベテラン監督でもシーズン1では不安に陥ることがあったらしい。
「一番の不安は新しいキャストとスタッフと上手くやれるかってことだったね。初日の転校生の気分だ。『皆に溶け込めるだろうか』なんて、誰しも経験したはずさ」ベテランのバートン監督とはいえ、12話目でのメガホンとなれば、キャストやスタッフはすでに団結している。しかも、米国本土から離れたハワイでの撮影。“転校生”は内心震えていたかもしれない。
しかし、心配は杞憂に終わった。不安を感じる以前に撮影に必要なものは全て用意されていた。なにより肝心なプロフェッショナリズムが、そこには存在していた。「業界で最高に才能あるプロフェッショナルが一緒だと、仕事は格段に楽しくなる。『NCIS: ハワイ』の皆は知識を持っているだけじゃなく、本物のプロフェッショナルなのさ」
シーズン1でメガホンを取った時は「(キャストたちが)自分が演じるキャラクターは何者なのか探っているような段階だった」と感じたバートン監督。TVシリーズではエピソードごとに監督が異なる。バートン監督がキャストと向き合う時間は限られていたが、それでも手探りで自身のキャラクターを確立しようとしている彼らの姿を見るのは楽しかったようだ。
「彼ら(キャラクター)がどんな人間であるのか、皆で一緒に探っていく。その過程に参加できてエキサイティングだったよ」
大自然のヒーリングパワーと皆のプロフェッショナリズムのおかげで、毎日新鮮な気分でカメラに向き合えた。バートン監督の長いキャリアの中でも「NCIS: ハワイ」は特別な作品になることだろう。
<「tvinsider.com」 2022年1月21日>