映画、TVシリーズの撮影停止、さらにはエミー賞授賞式の延期などさまざまな影響が広がるハリウッドのストライキ。俳優組合(SAG-AFTRA)及び先に発起した脚本家組合(WGA)が作品の二次使用やAIの活用における賃金体系の改善などを求め、ハリウッドやNYの大手スタジオ前でピケットラインに立っている。
ストライキにおいてもチームワークの良さを見せつけたのがTVシリーズ「
S.W.A.T.」の面々だ。
主役のホンドーを演じるシェマー・ムーアが、自身のインスタグラムに投稿した写真によれば、参加したのはデヴィッド・リム、ロシェル・エイツ、アレックス・ラッセル、デヴィッド・デサントス、ブリジット・カリ・ カナレスら「S.W.A.T.」ファンにはおなじの番組スターたち。彼らとともに、スタッフ、家族らも顔を見せている。
そして集合写真の真ん中には、もちろんシェマー。手にした看板には「ところで、僕らは(AIじゃないよ)本物の人間だ。そして僕らは素晴らしい!」と手書きの文字が書かれている。これはAIの活用で俳優たちの生活を脅かすハリウッド・スタジオへのシェマー流の皮肉をこめたジョークなのだ。
シェマーは、メッセージとして「このストライキを終わらせようぜ!! 僕の娘フランキーには新しい靴が必要なんだ!!! それにホンドーは誰かをぶっとばしたくて仕方ないらしい。彼は退屈してるんだよ!!!」と、撮影できない苛立ちを正直に書き込んでいる。
撮影再開の目処はたたないものの、けがの功名も。今回のストライキによって、仲間の団結は強まったに違いないからだ。「S.W.A.T.」の新シーズンとなるシーズン7で、番組もフィナーレを迎える。ストライキの無念を糧に、皆一丸で最高のフィナーレを誓う。
<「popculture.com」 8月15日>