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海外ドラマ最新レポート Vol.552  「 NCIS: LA 極秘潜入捜査班」のクリス・オドネル、子供時代は万年補欠?!

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NCIS: LA 極秘潜入捜査班」のクリス・オドネルは、NCISロサンゼルス支局の腕利き潜入捜査官G・カレンを演じ、アクション、ファイトシーンも華麗にこなす。そんな魅せる男、クリスだが、意外にも子供時代のスポーツでは万年補欠だったとか。
 
「子供の頃、僕はいろいろなスポーツに挑戦した。バスケットボールに野球、アメリカンフットボール、ゴルフ、ホッケー、水泳も習っていた」シカゴ郊外に7人兄弟の末っ子として生まれたクリス。多くに触れることができたのは恵まれた育ちだったのだろう。しかし、数と競技の才能は別物。
「僕は体が小さくてね。試合の時はいつもベンチの端っこを温めていた。ホッケーが好きで、もっと上手だったならと願ったものさ。高校に入ると、自分の体のサイズを活かすスポーツのポジションを見つけた。ボート部の舵手を4年間務めたのさ」競技用ボートの舵手とは、ボートの最後尾で一人進行方向に向かって座り、クルー皆に指示を与えるのが役目。肉体よりも頭脳を使うポジションで、ボートでは軽ければ軽い方が有利だろう。
一番ポジティブな思い出として残っているのは、小学4年生の時に出場したアメリカンフットボール大会だ。とりわけ目立つ活躍ができたわけではなかったが、指導してくれたコーチが優秀で、自分がチームに貢献できたと感じさせてくれたという。
 
そんな自らの豊富なスポーツ経験を元に、5人の子供の父親であるクリスは、我が子にも同じ挑戦をと考えている。
「僕の子供たちには出来る限りたくさんのスポーツに触れさせたいんだ。親の多くは、子供が7歳くらいになる前に一つのスポーツに絞らせてしまう。一つのスポーツに集中させて、それで奨学金を得ることができればと思うんだね。子供にもの凄いプレッシャーになるとは考えないらしい」
教育にお金がかかるのは日本も米国も同じこと。何百万、下手すればそれ以上の費用を奨学金でまかなえればと願う親も少なくないらしい。まだそのスポーツが好きかどうかも分からない子供にすれば迷惑な話である。
対して、クリスが子供たちのスポーツ経験に願うこと。
「競技性より楽しさを経験してほしいと思っている。スポーツでは得点よりもっと素晴らしいものを得ることができる。良いチームメイトでいること、お互い相手をリスペクトしあうことが大事なんだ」
 
若い頃からどこか優等生の雰囲気を漂わせているクリス、それはスポーツで得たフェアプレー精神のたまものだ。そしてその個性が、俳優としての強みになった。スポーツ経験が与えてくれるもの、自らの成功を踏まえ、子供たちにも学んでほしいと願っている。
 
 
<「latimes.com」 2014年9月26日>