その理由について、ゲスト出演した米のポッドキャスト番組にて、エル本人が明かしている。
「一時期、大作映画のオーディションに落ち続けた時期があったの」とエル。実は、SNSの露出の少なさが足を引っ張っていたという。
「役を取れなかった理由を聞いてみると、その一つがインスタグラムのフォロワー数が少なすぎることだと言われたわ。それが全ての理由だとは思わないけどね」
エルは25歳。ど真ん中のSNS世代でもある。しかし、その世代にしてはSNSに積極的ではなかった。
「(子供の頃)私の両親がフェイスブックのアカウントを作ることを許してくれなかったの。だから、私は鍵をかけてインスタグラムを始めていた。公開するのはちょっと怖かったし」
ハリウッド子役とはいえ、まだ親の庇護の元にあった頃。彼女の両親は子供のプライベートまで売り物にするのを善しとしなかったのだろう。
成人し、少しだけSNSに前向きになったエルは自身のインスタグラムを公開している。フォロワー数は約620万人。大作映画のプロデューサーも認める数字だろう。
フォロワー数はクリア。それなのに大作フランチャイズには及び腰の自分がいる。
「(大作に出演することは)何かの一部になるということだと思うの。だけど、それが自分にとって良いのかどうかは分からない」大作の一部となることで、自分が自分でコントロールできない存在になってしまうかもしれない。それが怖いのだ。
もちろんスターの階段を上がるにつれ、これから大作に出演する機会もあるだろう。実際、ディズニー映画の『マレフィセント』シリーズではアンジェリーナ・ジョリーと共にメインキャストを務めている。幸いにも長いキャリアのおかげで、もはやベテラン女優のエルだから、失いかけたコントロールを戻す方法を知っている。
「インディーの作品を手掛けることね。特にプロデューサーとして。私にはいくつか気になる脚本があるの。小規模な作品になるだろうけど、機会があればプロデュースしてみたいと思っている」
大作出演とインディー作品のプロデュース。その2つをバランスよく行き来すること。
「自分自身に戻る仕事があれば、息抜きができるの」
成長とは、知恵をつけ強くなることでもある。これからエルの大作フランチャイズ出演が増えても少しも驚くことはない。
<「people.com」 5月12日>