TVから配信まであまたと存在する刑事ドラマ・シリーズの中で、「
LAW & ORDER」ほど知名度の高いシリーズはないだろう。ダンダダダダンダーン♪で始まるテーマ曲は海外ドラマファンなら誰でも一度は耳にしているはず。
そんな「LAW & ORDER」からは7つのスピンオフが生まれている。ほぼ全シリーズが、オリジナルの演出スタイル(事件が発生し、警察が捜査・逮捕した容疑者を検察が起訴、法廷へ)を踏襲している。
「LAW & ORDER」のオリジナル版を含めた全8シリーズを、米エンタメサイトがランク付け。気になる一位は意外にもあの作品となっている。
第8位「LAW & ORDER: 陪審評決」
オリジナルや他のシリーズとは少し演出が異なり、法廷の陪審制度を主なテーマとしたシリーズ。通常の警察パートが抑えられているためか、人気を得ることができず、1シーズンで終了した。
第7位「LAW & ORDER: LA」
シリーズ中最も豪華なレギュラー陣を擁したLA版も1シーズンで終了した。アルフレッド・モリーナ、テレンス・ハワード、メーガン・ブーン、スキート・ウールリッチ、コリー・ストールら今ならTVの主演級がずらり。LAというお気楽な土地柄が「LAW & ORDER」の重厚ムードにマッチしなかったという声も。
第6位「Law & Order:True Crime(原題)」
通常の一話完結型ではなく、アンソロジー形式で製作された全8話のミニシリーズ。両親を殺害したメネンデス兄弟の事件を発生から判決まで描いた。
第5位「LAW & ORDER: 犯罪心理捜査班」
「LAW & ORDER: 陪審評決」とは逆パターン、裁判部分が少なく、警察の捜査や犯罪者心理に重きを置いたシリーズ。全10シーズン放送された。
主演のクリストファー・メローニが「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」でも長く主演を務めていたため、同シリーズとも深い関係を持つシリーズ。シーズンを通して、一つの犯罪組織を描いている。
第3位「LAW & ORDER: UK」
オリジナルの「LAW & ORDER」をベースにした英国版。他にもフランス、ロシア版が製作された。英国版は5シーズンに渡って製作されたが、米国と英国の法制度・裁判制度の違いを知る上でも興味深いシリーズとなっている。
全てのスピンオフはこのオリジナル版「LAW & ORDER」から始まった。オリジナル版は2010年にシーズン20の放送をもって一度は終了したが、2022年、12年ぶりにシーズン21がスタート。シーズン5からレギュラーのサム・ウォーターストンは83歳の今も、地方検事ジャック・マッコイとして出演中。
もはやオリジナル版を超えた人気で、シーズン24を放送中。従来の一話完結型から、数エピソードに渡って一つの犯罪を描くなど、時代に合わせた演出が試みられている。性犯罪という難しいテーマながら、主役のオリビア・ベンソン(マリスカ・ハージティ)ら刑事の被害者に寄り添う姿勢が女性の視聴者から支持を得ている。
<「collider.com」 3月16日>