米ニールセン社が、2023年の一年間で最も視聴者数を集めたTVランキング100を発表した。TVをライブ視聴する習慣の縮小傾向は止まぬまま、上位はスポーツ中継が独占している。ランキング対象期間は2023年1月1日から12月3日まで。

 

2023年もコンテンツはNFL(プロアメリカンフットボール)が圧倒した。第一位は例年通り、「NFLスーパーボウル中継」。第57回を数える、2023年「NFLスーパーボウル中継」はカンザスシティ・チーフスとフィラデルフィア・イーグルスが対戦、チーフスが勝利した。そしてNFLの両リーグ(AFC、NFC)のプレイオフや優勝決定戦が上位にランクイン、リーグ戦を含め、ランキング中45番組をNFLのゲーム中継が占めた。

プロバスケットボールのNBAからはNBAファイナル(優勝決定シリーズ)が5試合全て、また米で人気のカレッジバスケットボールからも3試合が、それぞれ100位以内にランクインしている。

 

スポーツ中継以外で最も視聴者数を集めたのは、第15位アカデミー賞の授賞式。グラミー賞授賞式も第36位にランク入り。スーパーボウル同様、世界最高峰のアーティストたちのパフォーマンスをライブで楽しみたい視聴者感覚は、今も昔も変わらない。

スポーツ、授賞式のライブ中継以外で健闘したのは、今年も「NCIS ネイビー犯罪捜査班」。なんと2023年は12のエピソードがトップ100入りした。「NCIS」シリーズからは、「NCIS: ハワイ」「NCIS: LA 極秘潜入捜査班」もそれぞれ1エピソードずつ、共に1月9日のエピソードでランクイン。実は、この日のエピソードは「NCIS ネイビー犯罪捜査班」を合わせた3番組のクロスオーバー。「NCIS ネイビー犯罪捜査班」からそのまま続けてクロスオーバーを楽しんだファンが多かったようだ。

 

また他のドラマシリーズでは、「ブルーブラッド ～NYPD家族の絆～」が5エピソード、「ヤング・シェルドン」(「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のスピンオフ)、「FBI: 特別捜査班」、そして「シカゴ・ファイア」がそれぞれ4エピソードで最も視聴者数を集めたTVランキングトップ100に入っている。

 

 

＜「variety.com」　2023年12月29日＞