「宇宙大作戦／スタートレック」のウィリアム・シャトナーが、地元カナダのメディアの取材に答え、レジェンド・シリーズ復帰の可能性について語った。

 

「なかなか面白いことを言うじゃないか」

「スタートレック」シリーズ復帰の問いにちょっぴり皮肉めいて答えるウィリアム。

レジェンド・シリーズ「宇宙大作戦／スタートレック」にジェームズ・T・カーク船長役で出演していたのは、1960年代後半。今から60年近く前、ウィリアムが30代半ばのことなのだ。

 

御年93歳にはさすがにキツイ。

「まあ、あり得ないだろうけどね」とつれないものの、「もし、素晴らしい脚本で良い役なら考える」とウィリアム。

ただの顔見せ、カメオ出演ならまっぴら御免だ。ちゃんとした筋書きがあってこそ、自分の存在が必要とされていることが肝心なのだとか。

 

ストーリー次第では、かつてのカーク船長の再登場だって夢じゃない。

「顔を若返らせるCGI技術があるからね。画面上で10歳、20歳、50歳も若返らせることができるというよ」

映画『ジェミニマン』ではスクリーンに若返ったウィル・スミスが登場し、観客を驚かせた。ハリウッドのテクノロジーは、スターを若返らせることさえ可能にしたのだ。

とはいえ、ウィリアムにとって「スタートレック」には一区切りついているようだ。ジョークで逃げた。

「たとえば、カーク船長の体を凍結保存して、その頭脳だけを取り出すなんてどうだい? さあ、塩とこしょうを振りかけて、カーク船長が生き返ったよ! なんてね」

 

「宇宙大作戦／スタートレック」人気が現代まで引き継がれているのは、精悍かつ勇敢なカーク船長のカリスマがあってからこそ。テクノロジーの力など借りずとも、その雄姿は「宇宙大作戦／スタートレック」始め、過去のシリーズ、映画でいつまでも輝いている。

 

 

＜「deadline.com」　5月5日＞