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海外ドラマ最新レポート Vol.617  「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」のマリスカ・ハージティは愛のムチで成長

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LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」で主役のオリビア・ベンソンNY市警刑事を演じているマリスカ・ハージティ。1999年のシーズン1から主演を務める同番組のスターだ。現在では製作総指揮にも名を連ねており、表と裏の両面で番組を支えている。
そんな絶対的存在のマリスカだが、ここまでたどりつくには苦労もしたという。ボスからの愛のムチだ。
 
そのボスとは、「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」クリエーターのディック・ウルフ。「LAW & ORDER」シリーズに加え、「シカゴ・ファイア」など「シカゴ」シリーズのクリエーターでもある米TV界大物中の大物だ。
ウルフはその名にたがわず(?)眼光鋭く、迫力ある人物。主演俳優にも容赦はなかった。
「彼(ウルフ)は私にとって、長年父親のような存在でした」と米誌のインタビューに語ったマリスカ。しかもかなり厳格な父親だったらしい。
父親といえば娘に甘いものだが、マリスカとはビジネスの関係。何においても番組が最優先だった。
「愛のムチとよく言いますよね。私にとっては本当にムチでした。甘やかしてもらったことはありません」
 
TVを知りすぎるウルフだから、“オリビア・ベンソン”が視聴者に愛される術を知っていた。マリスカにその術を徹底的に叩き込んだ。
「初期の頃は自分を役に合わせるのに必死でした。一生懸命努力しました。今ではぴったりの役だと思っています」
そしてシーズン15からは製作総指揮の役割も加わった。そこでもウルフは厳しかった。
「意義の多い毎日で、自分の考えを売り込むやり方を学びました。皮肉に聞こえるかもしれませんが、ウルフから教わったことです」
 
最初は頭の上から降ってくるような言葉だったかもしれない。しかし25シーズンを経て、“父”はより身近になった。
「今では平等な関係になりました。私たちはとても近い間柄なんですよ。彼を家族だと思っています」
ウルフが手がけるシリーズは数あれど、自分ほど深い関係を築けた主演俳優はいないとマリスカは自負している。
「いろいろありましたね。彼とあんなにぶつかり合ったのは私くらいでしょう」
 
現在放送中のTVシリーズの中で、「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」は最もロングランの番組。すでに今秋以降のシーズン26もすでに更新済みだ。マリスカとウルフの強固な関係が続く限り、「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」はこれからもロングランを更新してゆくことだろう。
 
 
<「express.co.uk」 5月25日>