「LAW & ORDER」シリーズでクリストファーが演じるエリオット・ステイブラーは、マフィアやドラッグ・キングにもひるむことのないタフな刑事だ。しかし、そんなクリストファーも家に帰れば、ごくごく普通のお父さん。
「動物と触れ合うと、僕の心をどこか違う角度でくすぐってくれる気がするんだ」と愛犬について語るクリストファー。
メローニ家はクリストファー、奥さんのシャーマンさん、娘のソフィアさん、息子のダンテ君の4人家族。そこに13年前、保護犬のスコッティを迎え入れた。
クリストファーのSNSにも登場する、ボーダーテリアのスコッティはちょっぴり猫っぽい性格だとか。猫は犬に比べ、感情表現が分かりやすいものだが、「スコッティが何を考えているか全く分からないんだ」と飼い主も首をひねるほどの気まぐれ犬。
「時々やってきては甘えてくれる。いつもスコッティの気分次第なんだ。もちろん散歩に連れていったり、餌をあげるとすごく喜んでくれるよ、その時は親友同士みたいな気持ちになる」
なるほど猫のよう。もしかしてスコッティは家族をよく観察しているのかも? 命名のエピソードはクリストファーの家族での存在感を表している。
「スコッティという名前が嫌なわけじゃないよ、素晴らしい名前だとは思ってる。だけど、僕はもうちょっと格好つけたかったのさ。ビスコッティと名付けたかった」
たしかにちょっぴり洒落ている。張り切って提案したクリストファーだが、家族からはあっさり却下されてしまった。
「僕の家族はいつもそうなんだ。きっぱり拒否される。弱い男なら、すねているだろう。僕は平気だけどね!」
それがメローニ一家の日常だから、愛犬は知っている。きっとクリストファーなら、気まぐれも我がままを許してくれると。
家庭ではタフな衣を脱ぎ捨てる。心の強いクリストファーは、家族からもスコッティからも愛されている。
<「people.com」 8月3日>