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海外ドラマ最新レポート Vol.661  君に決めた! マーク・ハーモンが「NCIS ネイビー犯罪捜査班」オーディションでエミリー・ウィッカーシャムに渡したモノ

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NCIS ネイビー犯罪捜査班」のボスといえば、画面の中も外もマーク・ハーモン。主役のギブスを演じるマークは、製作総指揮の一人として番組全般に辣腕をふるっている。
 
「NCIS ネイビー犯罪捜査班」のジヴァことコート・デ・パブロがレギュラー降板したのは、シーズン11の始めの頃。そのコートに入れ替わるようにシーズン11中盤からレギュラー入りしたのが、エレノア・レイ・ビショップ役のエミリー・ウィッカーシャムだ。
エミリーのキャスティングには、マークの直感が大きな役割を果たしていたという。
 
「NCIS ネイビー犯罪捜査班」の人気者コートとマイケル・ウェザリーが番組について語るポッドキャスト番組「Off Duty: An NCIS Rewatch」にエミリーがゲスト出演。マイケルが、エミリーのオーディション裏話を明かした。
そのオーディションは通常とは違っていた。エミリーが呼ばれたのは稽古場でも会議室でもなく、実際の撮影セット。本物の雰囲気の中、どれだけエミリーが適合するか確かめたかったのだろう。
「オーディションは、ギブスの地下室と作戦室で行ったんだ。それぞれ別のシーンだった。その日の撮影は半日だけで、僕らもエミリーのオーディションのために残りの時間を費やした」とマイケル。
エミリー一人のために、他のメインキャストも撮影を休み、オーディションに加わった。彼らとのケミストリーも肝心だからだ。
「エミリーがマーク・ハーモンとのシーンを終えた時、彼はポケットから“ビショップ”の駒を彼女に渡したことを覚えているよ」
“ビショップ”の駒とは、チェスの駒の一つ。言うまでもなくエミリーがオーディションを受けたビショップ役にかけているのだ。
「マークは、エミリーをビショップ役に選んだのさ。自分が、この人だと思った人にその駒を渡すつもりだったのだろう」
 
もちろんマーク一人が決定権を持つわけではない。しかし、実際にギブスとして演じてみて、エミリーこそがビショップだと直感したに違いない。絶対的主役の直感は、他のプロデューサーらを説くに十分だった。
「とてもマーク・ハーモンらしいやり方だよね。彼こそが、あの現場のリーダーなんだ。忘れちゃいけないのは、その小さな贈り物をしたのは彼だということ。エミリーに仕事を与えたのは彼なんだ!」
ファンならば、その後のエミリーの成長を知っている。マークの直感はやはり正しかったのだ。
 
マークは、現在も「NCIS ネイビー犯罪捜査班」の製作総指揮として番組のクオリティをコントロールしながら、今秋からスタートした新スピンオフ「NCIS: Origins(原題)」の製作にも参加している。
広がる「NCIS」ユニバース。その中心はいつだってマークなのだ。
 
 
<「cinemablend.com」 9月2日>