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スパドラ!最新USレポート Vol.242:第66回エミー賞授賞式 「ブレイキング・バッド」が圧勝!作品賞、主演男優賞含む6冠を達成!「ビッグバン★セオリー」ジム・パーソンズも4度目の主演男優賞を受賞!

August 26, 2014

bb5_us600_0826.jpg米時間8月25日、ロサンゼルスのノキア・シアターにて、第66回エミー賞授賞式が開催された。米では最終シーズンが放送された「ブレイキング・バッド」が、ドラマ・シリーズ部門の作品賞を含む6冠を達成、主要部門を独占する圧勝の結果となった。
 
ドラマ・シリーズ部門助演男優賞には、3度目の受賞となるアーロン・ポール(「ブレイキング・バッド」)。「ブレイキング・バッド」は、「僕の人生を変えてくれた」と素直なスピーチ。主演のブライアン・クランストンに対して、「いろんなことを教わった、仕事のことでも、それ以外のことでも。僕の親友だ」と、感激の面持ちで生涯の友情を誓った。
 
アンナ・ガン(「ブレイキング・バッド」)は、昨年に引き続き2度目のドラマ・シリーズ部門助演女優賞を受賞。「7年前にキャスティング・ディレクターから(『ブレイキング・バッド』を)教えてもらったのだけど、読んでみてこれまでで最高のパイロット版の脚本だと思ったわ」と番組開始以前の思い出を振り返った。一緒に夫婦役を演じたブライアンについても、「人間性も最高。これ以上望むことのできないくらい素晴らしいパートナーだった」と、劇中の“夫”を讃えた。
 
この日、最大の激戦区と言われたドラマ・シリーズ部門主演男優賞には、「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストンが、5度目の受賞。「True Detective」のマシュー・マコノヒーが最有力候補と見られていたことから、「僕でさえ、マシューに投票しようと思ったくらいだ」とジョークを飛ばしながらも、アーロン、アンナの受賞に続く、主演の面目を果たしたことに、ブライアンもホッとした様子。関係者に感謝の言葉を述べながら、「おそらく僕にとって人生で一番大切な役になるだろう」と、ブライアンのキャリアにとって転機となった、「ブレイキング・バッド」クリエーターのヴィンス・ギリガンに向けて最大の賛辞を贈った。
 
「ブレイキング・バッド」はドラマ・シリーズ部門の作品賞も受賞、併せて同部門脚本賞、編集賞(シングルカメラ)も受賞し、今年のエミー賞で6冠を達成。昨年の3冠を上回り、最終シーズンに最多のエミー賞を獲得する有終の美となった。
 
コメディ・シリーズ部門主演男優賞には「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のジム・パーソンズ。ジムは実父の故ミッキー・パーソンズさんの名前を挙げ、「俳優の僕をいつも応援してくれた。仕事をする上で、どれだけ励みになったことか」と感謝のスピーチ。今回で4度目の受賞となったジムは、ケルシー・グラマー(「そりゃないぜ!?フレイジャー」)、マイケル・J・フォックス(「ファミリータイズ」「スピン・シティ」)と並び、同部門主演男優賞の最多記録保持者となった。

 
主要部門の受賞結果は以下の通り。★印が受賞作品・受賞者。
 
<ドラマ・シリーズ部門>
作品賞
★「ブレイキング・バッド
  「ダウントン・アビー」
  「ゲーム・オブ・スローンズ」
  「ハウス・オブ・カード 野望の階段」
  「MADMEN マッドメン」
 
主演男優賞
ブライアン・クランストン 「ブレイキング・バッド
  ケヴィン・スペイシー  「ハウス・オブ・カード 野望の階段」
  ジョン・ハム 「MADMEN マッドメン」
  ジェフ・ダニエルズ 「ニュースルーム」
  ウディ・ハレルソン 「True Detective」
  マシュー・マコノヒー 「True Detective」
 
主演女優賞
  ミシェル・ドッカリー 「ダウントン・アビー」
★ジュリアナ・マルグリース 「グッドワイフ」
  クレア・デインズ 「HOMELAND」
  ロビン・ライト  「ハウス・オブ・カード 野望の階段」
  リジー・キャプラン 「Master of Sex」
  ケリー・ワシントン  「スキャンダル 託された秘密」
 
助演男優賞
アーロン・ポール  「ブレイキング・バッド
  ジム・カーター  「ダウントン・アビー」
  ピーター・ディンクレイジ 「ゲーム・オブ・スローンズ」
  マンディ・パティンキン  「HOMELAND」
  ジョン・ヴォイト 「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー
 
助演女優賞
アンナ・ガン 「ブレイキング・バッド
  マギー・スミス 「ダウントン・アビー」
  ジョアン・フロガット 「ダウントン・アビー」
  レナ・ヘディ 「ゲーム・オブ・スローンズ」
  クリスティーン・バランスキー 「グッドワイフ」
  クリスティーナ・ヘンドリック 「MADMEN マッドメン」

 
<コメディ・シリーズ部門>
作品賞
  「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則
  「Louie」
★「モダン・ファミリー」
  「Orange Is The New Black」
   「Silicon Valley」
  「Veep」
 
■主演男優賞
ジム・パーソンズ 「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則
  リッキー・ジャーヴェイス 「Derek」
  マット・ルブラン  「マット・ルブランの元気か~い?ハリウッド! 」
  ドン・チードル 「House Of Lies」
  ルイス・C・K 「Louie」
  ウィリアム・H・メイシー 「シェイムレス 俺たちに恥はない」
 
主演女優賞
  レナ・ダナム  「Girls」
  メリッサ・マッカーシー 「マイク&モリー マシュマロ系しあわせ日記」
  イーディ・ファルコ 「ナース・ジャッキー」
  テイラー・シリング 「Orange Is The New Black」
  エイミー・ポーラー 「Parks And Recreation」
★ジュリア・ルイス=ドレイファス 「Veep」
 
助演男優賞
  アンドレ・ブラウアー 「Brooklyn Nine-Nine」
  アダム・ドライバー  「Girls」
  ジェシー・タイラー・ファーガソン 「モダン・ファミリー」
  エド・オニール 「モダン・ファミリー」
★タイ・バーレル 「モダン・ファミリー」
  フレッド・アーミセン 「Portlandia」
  トニー・ヘイル  「Veep」
 
助演女優賞
  メイエム・ビアリック 「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則
  ジュリー・ボーウェン 「モダン・ファミリー」
★アリソン・ジャニー 「Mom」
  ケイト・マルグルー 「Orange Is The New Black」
  ケイト・マッキノン 「サタデー・ナイト・ライブ」
  アンナ・クラムスキー 「Veep」

 
<ミニシリーズ/TV映画部門>
ミニシリーズ 作品賞
  「アメリカン・ホラー・ストーリー:精神科病棟」
  「Bonnie & Clyde」
★「Fargo」
  「Luther」
  「Treme」
  「The White Queen」
 
TV映画 作品賞
  「Killing Kennedy」
  「Muhammad Ali’s Greatest Fight」
★「The Normal Heart」
  「SHERLOCK シャーロック」
  「The Trip To Bountiful」
 
主演男優賞
  キウェテル・イジョフォー 「Dancing On The Edge」
  マーティン・フリーマン 「Fargo」
  ビリー・ボブ・ソーントン 「Fargo」
  イドリス・エルバ 「Luther」
  マーク・ラファロ「 The Normal Heart」
★ベネディクト・カンバーバッチ 「SHERLOCK シャーロック」
 
主演女優賞
★ジェシカ・ラング 「アメリカン・ホラー・ストーリー:魔女団」
  サラ・ポールソン 「アメリカン・ホラー・ストーリー:魔女団」
  ヘレナ・ボナム=カーター 「Burton And Taylor」
  ミニー・ドライヴァー 「Return To Zero」
  クリステン・ウィグ 「The Spoils Of Babylon」
  シシリー・タイソン 「The Trip To Bountiful」
 
助演男優賞
  コリン・ハンクス「Fargo」
  ジム・パーソンズ「The Normal Heart」
  ジョー・マンテロ「The Normal Heart」
  アルフレッド・モリーナ「The Normal Heart」
  マット・ボマー「The Normal Heart」
★マーティン・フリーマン 「SHERLOCK シャーロック」
 
助演女優賞
  フランシス・コンロイ 「アメリカン・ホラー・ストーリー:魔女団」
★キャシー・ベイツ アメリカン・ホラー・ストーリー:魔女団」
  アンジェラ・バセット 「アメリカン・ホラー・ストーリー:魔女団」
  アリソン・トルマン 「Fargo」
  エレン・バースティン 「Flowers In The Attic」
  ジュリア・ロバーツ 「The Normal Heart」
 
 
<「hollywoodreporter.com 」ほか 8月25日記事より>