ストーリー
スウェーデン・マルメの工事現場。昨日までは何もないはずだった場所にマネキンが置かれ、家族の食事シーンを精巧に再現されていた。テーブルにつく二人の子供と、彼らを見守る両親の仲むつまじい様子。しかし、その中の一つはマネキンではなく、人間の死体だった。
被害者はヘル・アンカーというデンマーク人女性で、ジェンダー・ニュートラルの保育園を運営するLGBT活動家だった。捜査にあたったのは、スウェーデン・マルメ県警のサーガ・ノレーン。しかし、デンマーク人を巻き込んだ事件であることから、コペンハーゲン警察から刑事ハンネ・トムセンが派遣される。ハンネは同僚であるマーティンの罪を告発したサーガを良く思っていなかった。とはいえ、二人は捜査に乗り出す。レズビアンで、活動家であった被害者には敵が多かったというのだが・・・・・・。
マーティン・ローデ逮捕から13か月。スウェーデン・マルメ県警サーガ・ノレーンは、唯一の友人であったコペンハーゲン警察マーティン・ローデが殺人を犯していたことを知り、つらい決断ではあったが、警察官としての職務を果たした。その結果、彼女は友人を失った。それでも警察官として正しい判断であったと彼女は納得している。警察官たるもの殺人犯との接点は持つのはよくないと考え、サーガはマーティンには会ってはいない。彼が刑期を終えた頃には会えるかもしれない。彼女はそう考えている。
友人はいない。恋人もいない。家族は自殺した妹のみ。両親とは20年以上連絡をとっていない。唯一の友人だったマーティンにはあと9年半は会えない。彼女は自分が得意とする事件捜査に没頭して過ごしている。そんな彼女の前に、思いもよらない人物が現れる。その人物の出現に、サーガは激しく動揺するのだった・・・・・・。