THE BRIDGE/ブリッジシーズン4

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イントロダクション

橋の下で発見された惨殺死体から始まる連続殺人事件。そしてサーガの過去、ヘンリックの娘たちの謎が明らかに……。
極上北欧ミステリー、シーズン4を独占日本初放送!

作品解説

デンマークとスウェーデン、人気北欧ミステリーのスタッフがタッグを組んだ極上ミステリー
世界的ヒットとなったデンマーク「THE KILLING/キリング」のスタッフが、スウェーデン「刑事ヴァランダー」シリーズの脚本家と共同制作した「THE BRIDGE/ブリッジ」。スウェーデンとデンマークの両国で発生する連続殺人事件に、二国の警察が合同捜査にあたる。セリフもスウェーデン語とデンマーク語が半分ずつ使われており、本国ではそれぞれに字幕をつけて放送されている。隣接するこの二国は言葉も異なれば、性格も異なる。デンマークはおおらかに物事をとらえる一方、スウェーデンはどちらかというと生真面目だ。映画『セブン』を彷彿とさせる先が読めない猟奇殺人が展開し、「THE KILLING/キリング」同様、視聴者は夢中となりヨーロッパを中心に大ヒットを記録、イギリス、アメリカではそれぞれリメイク版も制作され成功を収めている。

注)初回放送当時の情報となります

シーズン4 見どころ

製作陣がファイナル・シーズンと語るシーズン4

第1話は2018年1月1日に放送された。今回はデンマーク入国管理局の局長が首から下が埋まったまま、石打ちの刑で殺害されるというショッキングな事件をオープニングとして物語が開始する。なお、デンマークではこのシーンの残虐性が高いため、また、シーンの放送が若い世代に人気の英オーディション番組「Xファクター」放送の直後だったということもあり、一部を編集して放送された。一方、スウェーデンではそのまま放送されたという。トレーラー公開時には話題となったこのショッキングなオープニングだが、もう一つ話題となったのは、今作がファイナル・シーズンを迎えたということ。製作陣はシーズン4がシリーズ最後であると語っており、サーガが持つ過去、そしてヘンリックの行方不明の娘たちについての謎が明らかになった末、物語が幕を閉じると語っている。サーガは妹の自殺を自らの中で精算することができるのか、ヘンリックは娘たちと再び会うことはできるのか……。さらに、変化する2人の関係性がどのような結末を迎えるのかにも注目したい。

ノルディック・ノワールの傑作! 引き込まれるストーリーは健在

本作のもう1つのテーマでもある社会問題についても注目したい。今シーズンでは入国管理局局長が最初の被害者となり、イランからの難民ターリックや過激左派集団“レッド・オクトーバー”が容疑者として浮上するなど、移民に関する社会問題にクローズアップ。そして前シーズンと同じくジェンダー問題にも触れている。同性愛者であるターリックに嫌悪感を露わにする刑事ヨナスが、ヘンリックの新パートナーとして今シーズンから登場する。
そして今回も事件関係者として多くの人々が現れ、様々なゲスト出演者が登場する。「ラスト・キングダム」、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』のトーマス・W・ガブリエルソンや、「RITA リタ」のシャーロッテ・フィックがゲスト出演する。どんな意味を持ったキャラクターで事件とどのような関係があるのか、何のためにそれをしているのか、キャラクター登場時にははっきりとは分からせず、視聴者に様々な疑問を残しながらストーリーが展開するお馴染みの構成は変わらず、見る者を引きこんでいく。

ストーリー

ヘル・アンカー殺害をはじめとする一連の事件が収束して、2年が経った。
ある女性が石打ちの刑に処されたかのような形で惨殺された。遺体はデンマーク入国管理局の局長、マーガレテ・トアモウだと判明。彼女は最近イラン人同性愛者ターリックの国外退去を決定した後に祝杯を挙げたことで非難されており、それが理由かと思われた。ヘンリック・セアボーはサーガにかわり新しくパートナーとなった刑事ヨナスと共に捜査を開始する。
サーガ・ノレーンは母親を殺害した罪でイーズタッドの女性刑務所で服役していた。同僚であり友人でもある彼女を恋しく思っていたヘンリックは、刑務所をたびたび訪れサーガと面会している。ヘンリックはサーガにマーガレテ殺害事件に関しての協力を仰ぐが、もう自分は警官ではないため捜査の力にはなれないと断られてしまう。共に捜査をしていたヘンリックの行方不明の娘たちについてもその考えは変わらず、ヘンリックは2人の娘を見つけることにもう希望を見いだせないでいた……。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

サーガ・ノレーン/Saga Norén (声:甲斐田裕子)

スウェーデン・マルメ県警の刑事。寝る間も惜しんで働くほど仕事熱心で有能だが、他人の感情を読み取りづらく、思ったことはすべて口にしてしまうため、人付き合いが苦手。常にひとりで行動していたが、周囲の影響を受け徐々に人との接し方を学んできている。現在は母親を殺した罪で服役中。

ソフィア・ヘリーン Sofia Helin

1972年4月25日生まれ。ストックホルムのシアターアカデミーで演劇を学び、スウェーデンの映画・テレビに多数出演。唇の上の傷は24歳のときの自転車事故でうけたもの。2児の母。

ヘンリック・セアボー/Henrik Sabroe (声:興津和幸)

デンマーク・コペンハーゲン警察の刑事。8年前に行方不明になった娘たちを探しており、サーガに捜査記録を見せ協力を求めた。薬物依存症を克服し、現在はサポートグループに通っている。

トゥーレ・リントハート Thure Lindhardt

1974年12月24日生まれ。デンマーク コペンハーゲンで育ち、12歳で映画デビュー。代表作に、『青い棘』と、マッツ・ミケルセンと共に主演した映画『誰がため』。『天使と悪魔』、『ワイルド・スピード EURO MISSION』など欧米映画にも多数出演しているほか、「ボルジア家3 愛と欲望の教皇一族」にはルフィオ役で出演。

ヨナス・マンドロップ/Jonas Mandrup (声:宮内敦士)

ヘンリックの新しいパートナー。同性愛者を毛嫌いしており、口を開くたびに不適切な発言をする男。

ミケール・ビアクケーア Mikael Birkkjaer

1958年9月14日、デンマーク・コペンハーゲン生まれ。「THE KILLING/キリング」でのウルレク・ストランゲ役、「コペンハーゲン」でのフィリップ・クリステンセン役等で知られる。『レジデント』にも出演。

リリアン・ペッテション/Lillian Pettersson (声:北條文栄)

デンマーク・コペンハーゲン警察署長。ヘンリックの上司。マルメ県警のハンスと結婚しコペンハーゲンのアパートに住んでいたが、事件に巻き込まれハンスを亡くす。

サーラ・ボベア Sarah Boberg

1966年8月25日、デンマーク・ロスキレ生まれ。父は画家、母は教師の家庭で育ち、兄弟のトーマスは詩人。2008年の「To verdener(原題)」で、ヨーロッパで最も古い映画賞のひとつであるボディル助演女優賞を受賞した。

ヨーン/John (声:新田英人)

スウェーデン・マルメ県警のメンバー。ITのスペシャリストで、サーガからも全幅の信頼を得ている。離婚し、娘を育てている。

ラファエル・ペッテション Rafael Pettersson

1976年12月22日、ポーランド・ワルシャワ生まれ。俳優であり、監督業もこなす。「Höök(原題)」、『センソリア/死霊の館』に出演。

ケヴィン/Kevin (声:山本善寿)

ヘンリックが通うサポートグループで出会い仲良くなった、車椅子の男。事故で足が不自由になった。

エリオット・クロセット・ホーブ Elliott Crosset Hove

1988年3月18日、デンマーク・コペンハーゲン生まれ。父は『ミフネ』などに出演した俳優、アンダース・ホーヴ。2017年には『Vinterbrødre(原題)』に主演し、ボディル賞をはじめとする様々な賞にノミネートされ、ロカルノ国際映画祭では主演男優賞を受賞。そのほかに『I blodet(原題)』(2016)等に出演。

作品基本情報

原題: BRON/BROEN IV
データ: シーズン4・2018年/スウェーデン=デンマーク/二カ国語/60分/シーズン4・全8話/HD作品
企画:ハンス・ローセンフェルト
出演:ソフィア・ヘリーン、トゥーレ・リントハート、ミケール・ビアクケーア、サーラ・ボベア