スタートレック ディスカバリーシーズン2

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カーク船長の前任、クリストファー・パイクやスポックといった「宇宙大作戦」からのキャラクターが登場するシーズン2。
新キャストも加わり、ますます進化を遂げる「スタートレック ディスカバリー」の面白さが止まらない!!



注)初回放送当時の情報となります

シーズン2 見どころ

天才クリエーターのアレックス・カーツマンが「スタートレック」のバトンを未来へと繋ぐ

シーズン2からショーランナーのバトンを受け取ったのは、テレビシリーズ「FRINGE/フリンジ」や映画『スター・トレック』、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』でJ.J.エイブラムスと仕事を共にした売れっ子脚本家で製作総指揮などもこなすアレックス・カーツマン。彼は本シーズンでショーランナーを務めており、本作の後に「スター・トレック:ピカード」、「スタートレック ショートトレック」、「スター・トレック:ローワー・デッキ」のような次世代を担う「スタートレック」フランチャイズを成功に導いた人物でもある。『アメイジング・スパイダーマン2』やトム・クルーズ主演の『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』のような大作映画から、「HAWAII FIVE-0」、「SCORPION/スコーピオン」、「インスティンクト -異常犯罪捜査-」、「スリーピー・ホロウ」のようなシリーズまで、ジャンルを横断しながら人気作品を次々と生み出し続ける凄腕クリエーターなのだ。「スタートレック エンタープライズ」に次ぐ久々のテレビシリーズの復活というプレッシャーもあってか、シーズン1では惑星連邦とクリンゴン帝国との戦争が大きなテーマとして描かれ、スタートレックのフランチャイズらしからぬダークな雰囲気が漂っていた。アレックス・カーツマンは、「シーズン1では次から次にキャラクターを様々な舞台に移動させることに重点を置かざるを得ず、ひとりひとりに焦点を絞ることができなかった。シーズン2は前シーズンよりはるかに軽く、明るく、ファンの心を掴むような細かく親密な描写が多く見られるようになる」とコメントしている。だが同時に、シーズン2での明るさを得るためには、シーズン1のダークさも必要だったとも語っている。前シーズンからの分かりやすい大きな変化として挙げられるのは、クリンゴン人の髪の毛。どうやら戦争中のクリンゴンたちは頭髪を剃っており、戦争が終結した今は髪の毛を生やすようにしているという設定なのだという。これはファンの批判に応えての変更でもあるそうで、もっと早くファンには画面の中で説明すべきだったとも答えている。

カーク船長の前任クリストファー・パイクやスポックといった「宇宙大作戦」のキャラクターが登場! 馴染み深い面々で新シーズンをさらに盛り上げる!

スタートレック史上最も愛されているキャラクターの一人、スポック。彼はなぜ今まで異父母姉のマイケル・バーナムについて言及してこなかったのだろうか? その大きな謎に迫り、2人の関係性と過去の出来事を紐解いてゆくのがこのシーズンだ。今回そのスポックに扮するのは、名優グレゴリー・ペックを祖父に持つイーサン・ペック。2009年の『スター・トレック』と2013年の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の両方で共同脚本を担当しているカーツマンは、奇しくもレナード・ニモイが演じたスポック、ザッカリー・クイントが演じた若き日のスポック、そして今回のイーサン・ペックのスポックと、3バージョンのスポックを書くというユニークな機会に恵まれている。ニモイがこの役を生み出し、クイントがこのキャラクターに感情的な変化を与え、ペックは人々が愛してやまないスポックを作り上げることに集中し新たな領域を開拓したそうだ。本シーズンでは、「宇宙大作戦」でのカーク船長の前任だったクリストファー・パイクが、機能不全となったUSSエンタープライズからUSSディスカバリーにやってきて船長に暫定的に就任するという設定でシーズン全話にわたって登場し、過去作で断片的にしか描かれていなかった人物像を完成させている。パイク船長に扮するのは、ジェイソン・ステイサム主演の『SAFE/セイフ』、リアム・ニーソン主演の『フライト・ゲーム』、サム・ロックウェルとアナ・ケンドリック主演の『バッド・バディ!私とカレの暗殺デート』など、アクションからコメディ作まで幅広い作品で活躍するアンソン・マウント。劇中のディスカバリー号の乗組員たちとの相性もぴったりで、前ディスカバリー船長のロルカとは異なった軽快さと誠実さが好印象だ。さらに今回はダグ・ジョーンズ演じるサルーなど、主要キャラクターの背景を深く掘り下げてゆくエピソードが大きな見どころの一つ。そしてシーズン1からの続投チームとしては、ヴォク/アッシュ・タイラー役のシャザド・ラティフ、タイラーに殺されたヒュー・カルバー役のウィルソン・クルーズがレギュラーとなって活躍する。また、コメディアンでもあるティグ・ノタロ扮するジェット・レノや、ミシェル・ヨー演じるジョージャウなど、多様な新旧メンバーたちがドラマチックにシーズンを盛り上げてくれている。

次世代「スタートレック」フランチャイズの方向性を決定づける布石となった歴史的シリーズのシーズン2

14話構成の「スタートレック ディスカバリー」のシーズン2は、アメリカでは2019年1月17日にCBS All Access(現Paramount+)で配信がスタート。その後、ネットフリックスで世界188カ国にストリーミング配信された。CBSもネットフリックスのいずれも、番組の視聴者数を明らかにしていないが、世界のテレビ番組の需要を測定するデータ分析会社Parrot Analytics社によれば、2019年4月18日に公開された最終エピソードが配信された4月6日~5月5日までは、本作が全世界で最も需要の高いデジタルオリジナルシリーズとなったそうだ。また、惜しくも「ハンドレッド」(ネットフリックス配信)に僅差でトップの座は譲ったものの、全世界で第2位のSFシリーズの地位を獲得した。この測定期間には、最終話配信後の2週間も含まれていることから、視聴者たちがオンラインで番組について議論したり、エピソードを再視聴したりしていることが伺える。Parrot社のデータを裏付ける証拠として、CBSは2020年までにCBS All Accessの加入者を400万人獲得することを目標としていたが、2019年2月の段階ですでにその目標を達成している(※2020年11月時点では800万)。この成功には、「スタートレック ディスカバリー」をはじめとするオリジナルコンテンツの影響があったことは当然だ。2005年から12年ぶり、6作目のドラマシリーズとして待望の復活を遂げた「スタートレック」フランチャイズの第一弾となった「スタートレック ディスカバリー」の成功が、後続の「スタートレック:ピカード」やアニメ・コメディシリーズの「スター・トレック:ローワー・デッキ」(いずれも日本ではアマゾンプライムビデオ配信)といった次世代版フランチャイズの方向性を決定づける布石となったのだった。

ストーリー

新たな船長を迎えに惑星バルカンへ向かう途中、ある救難信号を受信したUSSディスカバリー。信号は解読できないほど劣化しているが、USSエンタープライズからの信号だということがわかった。ティリーの提案でモールス信号を使ってエンタープライズのクリストファー・パイク船長と通信することに成功し、パイク船長と彼のエンジニア、科学者をディスカバリー号に迎え入れることに。パイク船長によれば、3万光年に渡って広がっている7つの謎の信号を調査中にUSSエンタープライズは壊滅的なダメージを受け、完全な機能不全に陥ったとのことであった。艦隊司令部による特別指令で、パイク船長が暫定的にUSSディスカバリーの船長として指揮を執ることになった。
そんなある日、USSディスカバリーが謎の信号源の調査を進めていると、10ヶ月前の戦時中に壊滅したと思われていた医療宇宙船USSハイアワサの残骸が小惑星に不時着しているのを発見した。そこでパイク船長やバーナムらは、着陸部隊として生存者の救助に向かうのだった。

各話あらすじ

放送時間

特集

キャスト

マイケル・バーナム/Michael Burnham (声:よのひかり)

地球人だが、両親をクリンゴン人に殺害されたことによりバルカン人に育てられた。惑星連邦大使のサレクが育ての父親で、時にアドバイスをもらっている。その教育から非常に論理的で知性溢れる人物になった。領域外で調査を行っていた際にある事件が発生し、船長の命令に背いて攻撃を仕掛けたことでクリンゴン帝国との全面戦争を引き起こしてしまう。そのため反逆罪で中佐の階級をはく奪され終身刑となったが、囚人として護送中にUSSディスカバリーのロルカ船長と接触し、能力を買われクルーとして戦時徴用されることに。その後、ディスカバリーのクルーと共にクリンゴンの惑星連邦侵攻を食い止め、その功績を評価されて恩赦を受け中佐に復帰した。

ソネクア・マーティン=グリーン Sonequa Martin-Green

1985年3月21日、米アラバマ州生まれ。「ウォーキング・デッド」のサシャ役で有名。幼い頃は心理学者になることを夢見ていたが、16歳の時に女優になることを決め、アラバマ大学では演劇を学んだ。「ウォーキング・デッド」には2012年から2018年まで出演したが、その前には数々のインディペンデント系映画に出演。その後「グッド・ワイフ」コートニー・ウェルズ役や「ワンス・アポン・ア・タイム」タマラ役、「New Girl / ダサかわ女子と三銃士」ロンダ役などを好演している。夫は同じく「ウォーキング・デッド」に出演歴のあるケンリック・グリーン。

サルー/Saru (声:桐本拓哉)

USSシェンジョウの科学士官、後にUSSディスカバリーの副長となったが、シーズン1でのロルカの裏切りにより一時的に船長代理として指揮を執ることに。ケルピアン人として最も出世した優秀な人物であり、90もの言語を操ることができる。後頭部の神経節が剥き出しになって危機を察知することができるというケルピアン人特有の能力を持っている。

ダグ・ジョーンズ Doug Jones

1960年5月24日、米インディアナ州生まれ。『ヘルボーイ』エイブ・サピエン役をはじめ、『シェイプ・オブ・ウォーター』では不思議な生きもの役など、数々の異形キャラクターを好演してきたことで有名。変わった役どころの他にも、「フォーリング スカイズ」コチース役や「ARROW/アロー」ジェイク・シモンズ/デスボルト役、「THE FLASH/フラッシュ」同役等数々のヒット作に出演している。100以上のCMにも出演し、特にマクドナルドのキャンペーンで知られる。

ポール・スタメッツ/Paul Stamets (声:川中子雅人)

宇宙菌類学者で菌類のエキスパート、USSディスカバリーの科学士官でもある。天才だが実年齢の2倍は年を取っているように感じさせる雰囲気を持つ。クマムシ(tardigrade)の遺伝子を腕に注入することで自らがナビゲーション・コンピューターとなり、瞬時に長距離を移動するための胞子ジャンプを実現させた。頻繁に菌糸体に触れていたため、スタメッツだけがタイムループから外れて存在していたことも。ヒュー・カルバーのパートナーで同性愛者。

アンソニー・ラップ Anthony Rapp

1971年10月26日、米イリノイ州生まれ。9歳の頃から本格的に俳優・歌手として活動を始める。トニー賞を獲得したロック・ミュージカル『Rent(原題)』のMark Cohen役で最も知られる。舞台以外でも活躍し、『ビューティフル・マインド』や『RENT/レント』、『水曜日のエミリア』などに出演。最近は「The Good Fight/ザ・グッド・ファイト」に出演している。演技、歌、更にはプロデューサーも務め、マルチに活躍している。

シルビア・ティリー/Sylvia Tilly (声:坂井恭子)

士官候補生としてUSSディスカバリーで実地のカリキュラムに参加していたが、正式な宇宙艦隊士官として認められた。おしゃべりで未熟な面もあるが、純粋で優しい性格。いつか船長になることを目指しており、その逸材ぶりが徐々に開花しつつある。USSディスカバリー乗組員の誰からも愛されており、マイケル・バーナムの最大の理解者でもある。

メアリー・ワイズマン Mary Wiseman

1985年7月30日生まれ。2015年にジュリアード音楽院を卒業後、ブロードウェイで活躍。「Longmire(原題)」や「Netflixプレゼンツ:ザ・キャラクターズ」、「Difficult People(原題)」に出演。

アッシュ・タイラー /Ash Tyler (声:加瀬康之)

USSディスカバリーの元保安主任。クリンゴン人と人間との人工的なハイブリッド。クリンゴンとの戦争では闇深い側面を見てきた。惑星連邦とクリンゴン帝国との冷戦中、人間の容姿をしたクリンゴン人工作員を作るために、捕虜だったアッシュ・タイラー中尉とクリンゴンのヴォクを接合する改造手術が施された。ルレルがクリンゴン最高評議会の指導者になる際、惑星連邦とクリンゴン帝国の両方を助けるためルレルと共にクロノスに残る決意をした。アッシュ・タイラーの人格ではマイケル・バーナムと恋愛関係にあった。

シャザド・ラティフ Jason Isaacs

1988年7月8日、英ロンドン生まれ。パキスタン人の父と、イギリスとスコットランドの血を引く母を持つ。ブリストル・オールド・ヴィック演劇学校で学び、卒業後わずか1年で出世作となった「MI-5 英国機密諜報部」タリク・マスード役でテレビ番組に初出演。『奇蹟がくれた数式』や『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』などへの出演で知られる。2018年には『トレイン・ミッション』、「スタートレック ショートトレック」に出演。現在撮影中のラブコメ新作映画「What's Love Got To Do With It?(原題)」では、リリー・ジェームズの相手役を務めている。

クリストファー・パイク /Christopher Pike (声:てらそままさき)

USSエンタープライズの船長。謎の信号を調査中にUSSエンタープライズが機能不全に陥ってしまったため、復旧するまでの間は船長不在のUSSディスカバリーの船長として指揮を執ることになった。カーク船長の前任者でもある。

アンソン・マウント Anson Mount

1973年2月25日、米イリノイ州生まれ、テネシー州育ち。プロゴルファーのナンシー・スミスと、雑誌プレイボーイのスポーツ記事編集者のアンソン・アダムス・マウントIIが両親。2000年のヒラリー・バーミンガム監督によるインディ映画「Tully(原題)」でスクリーンデビュー。ブリトニー・スピアーズの初主演作『ノット・ア・ガール』や、ジェイソン・ステイサムの『SAFE/セイフ』、リアム・ニーソンの『フライト・ゲーム』、サム・ロックウェルとアナ・ケンドリック主演の『バッド・バディ!私とカレの暗殺デート』など、アクションからコメディ作まで幅広い映画作品に参加している。テレビシリーズ「マーベル インヒューマンズ」のブラックボルト役でも有名。

作品基本情報

原題:STAR TREK: DISCOVERY
データ:シーズン2・2019年/アメリカ/二カ国語&字幕/60分/今回シーズン2全14話/HD作品
製作総指揮:オラトゥンデ・オスサンミ、フランク・シラキューサ、ジョン・ウェバー、ユージーン・ロッデンベリー
出演:ソネクア・マーティン=グリーン、ダグ・ジョーンズ、アンソニー・ラップ、メアリー・ワイズマン
日本語吹き替え:よのひかり、桐本拓哉、川中子雅人、坂井恭子、加瀬康之、てらそままさき