ストーリー
828便が5年半ぶりに奇跡の帰還を遂げてから、1年以上が経った。しかし、828便に関するミステリーは深まるばかりだ。乗客たちが忽然と姿を消していた5年半という歳月が、乗客たちに残された余命かもしれない。乗客たちのXデー2024年6月2日は刻一刻と近づいていた。一方、嵐の日に洞窟で凍死したと考えられていたジークが帰還したのは失踪から1年後。ジークが帰還してからもうすぐ1年を迎えようとしており、Xデーを目前にした彼の身体は凍傷に蝕まれていた。そんな中、カルが誘拐され、“呼びかけ”に従って行動したジークはカルを救うことに成功し、Xデーを迎えたジークも一瞬死にかけたものの奇跡的に息を吹き返す。“呼びかけ”に従って行動すれば、Xデーを乗り越えられるかもしれない。そんな希望が見えた出来事だった。
誘拐されたカルが無事に戻ってきて安心したベンを、新たな“呼びかけ”が襲う。飛行中の828便が稲妻に打たれて破壊され、機体がバラバラになる瞬間のフラッシュバックだった。時を同じくして、キューバ沖に漁に出ていた漁師たちが、ある物を釣り上げる。それはなんと828便の尾翼だった。完全な状態で帰還したはずの828便の尾翼がなぜ海に落ちているのか? 帰還後すぐに828便が謎に爆破したことと何か関係があるのか? ベンとバンスは、カルの描いた絵を手がかりに、尾翼のありかを突き止めるためキューバへ飛ぶ。
一方、ジークはすっかり元気になり、ミカエラとコスタリカでハネムーンを楽しんでいた。相変わらず“呼びかけ”に悩まされるミカエラ。コスタリカにいるミカエラ、キューバにいるベン、ニューヨークにいるカル。3人は同時に同じ“呼びかけ”を体験し、その“呼びかけ”に見知らぬ若い女の子が登場することに気づく。調べを進めると、その女の子は828便の乗客アンジェリーナであることが分かったが、消息不明となっていた。ニューヨーク市警の力を借り、アンジェリーナの両親がコスタリカに家を持っていることを突き止めたミカエラは、すぐにジークとともに両親の家を訪ねる。そして、彼女が地下に監禁されていることを発見する。カルの導きもあり、ミカエラとジークはアンジェリーナをニューヨークへ連れ帰ることになった。
自身の828便に関するリサーチを横取りされ、少佐を殺害せざるを得なかったサンビは、ますます精神的に追い詰められていた。ある時、ニューヨーク市警に消息不明となった母親の捜索を願う女性が訪ねてくる。彼女はどうしてもミカエラに捜査を頼みたいと引き下がらないが、ミカエラはコスタリカにいて不在。代わりにジャレッドが話を聞くと、なんとその女性は少佐の娘だった。