今シーズンで記念すべき200話目を迎え、いよいよラストシーズンとなる「ブラックリスト」。2013年9月に放送が始まってから、最重要指名手配犯がFBIに協力して悪を裁くという意外性のある設定で人気を集め続けてきた本作だが、シーズン10で幕を閉じることとなった。本シーズンでは、レディントンがFBIの情報提供者として秘密裏に活動していることが露見し、ブラックリスターたちが一致団結してレディントンへの復讐を企て、レディントンにかつてない危機が襲いかかる!
シーズン8以降、FBI捜査官エリザベス・キーンを演じてきたメーガン・ブーンが番組を去るという大きな転機を迎えていた本シリーズだが、ディレイ・ビューイングや配信視聴の根強い人気に支えられながら、視聴者数を獲得し続けた。放送局のNBCによれば、シーズン9の18-49歳層の視聴率と番組放送当日を含めた35日間の総視聴者数は2,910万人に達し、同日視聴者数の2倍以上だったそうだ。さらに、本作は海外でのセールスが好調であるだけでなく、ネットフリックスとの契約も抱えており、制作スタジオの中心であるSony Pictures Televisionの主要な稼ぎ頭であり続けている。現在ネットフリックスで配信中の「ブラックリスト」過去作においては、ニールセンの週間ストリーミング視聴率チャートのトップ10に頻繁に登場するなど、そこでのパフォーマンスもトップクラスに位置している。
これだけの人気と成功を手にした本シリーズだが、主人公レイモンド・“レッド”・レディントンを演じたジェームズ・スペイダーはシリーズ終了について、「この先さらに続けてゆくと、全く異なった番組になってしまっていただろう。この番組の良いところは、パラダイムが明確でないところ。トーンもエピソードごとに大きく変化してきたし、予期せぬ展開になることもあった。だが、この先も番組を続けてしまったら、もはや何の番組か判別不能になってしまっていたかもしれない」と、番組が有終の美を飾るときが来たことを語っている。NBCUniversal Television and Streamingのスクリプト・コンテンツ担当であるリサ・カッツ氏は、「10シーズンに渡って視聴者の心を掴み続けられるシリーズ作というものはそうそう出会えるものではない。本作は才能あるプロデューサーや優れた脚本、期待を裏切らないキャストたち、そして常に困難に立ち向かってくれたクルーが完璧に融合したことの証」とコメントし、本作の成功がキャストやスタッフ全員の努力の賜物であることを語り、「パートナーであるSonyや、過去10年間この番組を、NBCに欠かせない歴史の一部にしてくれた皆さん、そしてもちろん、その演技が素晴らしいの一言に尽きるジェームズ・スペイダーに特別な敬意を表します」とも語っている。
Sony Pictures Television Studiosの共同プレジデント、ジェイソン・クロッドフェルター氏は、「ジェームズ(・スペイダー)は、伝説的なゲストや多才で多様なキャストを率いてきました。何百人ものブラックリスターを登場させ、このアンチ・ヒーローを応援したいと思わせてくれました。私たちは、献身的な制作スタッフや才能あふれる脚本家たちに心から感謝を捧げます。本作の予測不能で捻りの利いたプロットは、世界中の視聴者を魅了してきました。最終シーズンで、レイモンド・“レッド”・レディントンがどのように幕を下ろすのか、視聴者の皆さんは待ち遠しいことでしょう」と語った。