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海外ドラマ最新レポート Vol.1 「スーパーナチュラル」のミシャ・コリンズ、サイバー・ブリングは絶対ダメ!

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「スーパーナチュラル」のミシャ・コリンズが、米誌のインタビューに答え、自身が設立した非営利の慈善団体「ランダム・アクト」及び社会問題となっているサイバー・ブリングについて語っている。
 
「ランダム・アクト」は、発展途上国での学校建設、貧しい子供たちへ楽器提供など、国内外を問わず、チャリティー活動を行う非営利団体。2010年に起こったハイチ地震の被災者支援をきっかけに設立され、ミシャを含め、100%ボランティアで運営されている。
 
俳優として多忙な毎日の合間を縫い、熱心な篤志家として活動するミシャの原動力は、少年時代の貧しかった思い出だという。
 
「僕は制限の多い家庭で育った、つまり経済的に苦しかったという意味だ。住む家が無かった時もあったし、生活保護を受けた時もあった。だけど、そんな時だったからこそ、鮮明に覚えている思い出がある。見知らぬ人から小さな親切を受けたことだ。一家の車が故障して動かなくなって、寒い冬の間、僕ら子どもたちもヒッチハイクをして日々やりくりしていた頃、その見知らぬ人がハンバーガーレストランの14ドル分の食事券をくれたんだ。僕はその味を決して忘れないよ。他人を思いやる優しい気持ちを、僕は何十年もの間、感激しているんだ。だから僕も、他人から受けた親切を誰かに渡したい気持ちがあるんだと思う」
 
その見知らぬ人は、ミシャたちへ渡した食事券のことなど忘れているかもしれない。しかし、そんな小さな親切でさえ、必要としている人には忘れられない思い出となる。
 
「『ランダム・アクト』を通して、皆に小さな親切が大事と伝えるのが僕の願いだ。他人を思いやる気持ちが連鎖反応となって、ずっとずっと続いてゆけばいいと思う」
 
他人が他人を助け合う、そんな小さな親切を広げるため、クライシス(危機)カウンセラーのボランティア育成をミシャは急務と考えている。そのクライシスの一つが、サイバー・ブリング、ネット上のいじめ問題だ。ミシャは、サイバー・ブリングのいくつかの対抗策を挙げている。
 
①相手にするな!
「まず何より、相手にするなということだよ。悔しいのは分かる。奴らの悪口の中に入って、言い訳をしたくなるだろう。だけど、相手をするのは、自分の時間と労力の無駄になるだけだ」
 
②自分のアカウントを乗っ取られるな!
「パスワードを厳密にして自分のアカウントを乗っ取られないように。そして自分の投稿は注意深くすること。もし自分がいじめられていたら、『ブロック』や『報告』のツールを有効利用するといい。それから、いじめが酷くなった場合にそなえて、証拠は残しておくべきだ。法的措置を取る場合に必要になるからね」
 
③情報を集めてパワーをつけよう
情報を集めて自分にパワーをつけること。自分自身を守るだけでなく、いじめに遭っている他人のために立ち上がることだってできる。サイバー・ブリングの相談窓口もたくさんある。是非、相談してほしい。もし、誰かがいじめられているのを、自分では止めることができないと思っても、支えてあげることはできる。だから、ネット上でも他人には良い友人であってほしい、別にそれが誰なんて知らなくていいから。誰かがいじめに遭っていたなら、その人の状況を確認し、自分は味方だと伝えてあげてほしいんだ」
 
④自分自身は大丈夫?
「自分がいじめっ子になっちゃいけない。一番肝心なことだよ。自分の行いを見直すといい、誰かをいじめてないかってね。頭にきた時にマズい反応をしてしまうのはありがちなことだ。だから、誰かをやり込めたいと思ったら、一度スマホを手から離して、もし自分がそんなメッセージを受け取ったらどう思うか考えてほしい。メッセージを受け取るのは、血の通った人間であることを忘れないで」
 
自身は2児の父親。人々の子どもじみた行いへの対処法は、我が子から学んだという。ミシャは、そんな経験を踏まえ、「スーパーナチュラル」主演のジェンセン・アクレス、ジャレッド・パダレッキが、撮影中に不機嫌になってしまったら、「お菓子をあげるか、お昼寝させてあげるといい」とアドバイスしている。
 
<「forbes.com」 2018年3月5日付け>