ニューヨークの裕福な専業主婦たちの暮らしぶりを記録したノンフィクション書「パーク・アヴェニューの妻たち」が、30分枠のコメディ番組として映像化されることになった。
「パーク・アヴェニューの妻たち」の著者ウェンズデー・マーティンは、ミシガン大学では文化人類学を専攻し、イエール大学の大学院では比較文学とカルチュラル・スタディーズの研究で博士号を取得。子育てのために、ニューヨークの超高級住宅地アッパー・イーストサイドに引っ越したマーティンは、そこで桁外れに裕福な専業主婦の女性たちに遭遇する。高価なファッションに身を包み、非の打ち所のない美しさを保って、子供のお受験に情熱を注ぎ込む。そんな超富裕層を「部族」と捉えて分析した文化人類学的アプローチが話題になって、同書は2016年、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーにランキングされた。
放映局はまだ決まっていないようだが、著者のマーティンはパイロット版の脚本を共著し、製作総指揮も務めることになっているそうである。
「SEX & THE CITY」や「ゴシップガール」など、ニューヨークのリッチなライフスタイルが垣間見られる番組は、アメリカでも日本でも女性視聴者を中心に人気を博してきているので、「パーク・アヴェニューの妻たち」の映像化作品も大いに注目を集めそうである。
<「Hollywood Reporter」 5月30日>