米NBCで「GRIMM/グリム」スピンオフシリーズの企画が進行しており、早ければ来年秋からの放送が期待されている。そして、2017年に終了したオリジナル版の「GRIMM/グリム」が、息を吹き返すことに大喜びしたのは、ファンだけではない。米誌の取材に、オリジナル版主演のデヴィッド・ジュントーリもノリノリの答えを寄せている。
「NBCが『GRIMM/グリム』のスピンオフに着手したと聞いてとても興奮してるよ。とても素晴らしい番組だったし、僕らは、ゾクゾクするほど鮮やかな世界を作り上げることができたと思っている。あの世界を終わりにしてしまうなんて、もったいない。『GRIMM/グリム』のスピンオフに関わる皆さんにおめでとう! と言いたいね」
今も心は「GRIMM/グリム」にあるー。そんなデヴィッドの想いが伝わりそうな発言だ。それもそのはず、デヴィッドはもともとリアリティーショー出身で、短期間ながら下積み時代も経験した。「GRIMM/グリム」で初主演とスターの座を勝ち取り、全6シーズンの間には数多くの友人と愛妻(共演者のエリザベス・トゥロック)も得た。まさにデヴィッドにとっては、運命を変えてくれた恩人のような存在、それが「GRIMM/グリム」なのだ。
だから、スピンオフにも関わりたいと思っている。もちろん、デヴィッドが演じたニック・ブルクハルトが再び主役になれるわけでも、レギュラー出演できるわけじゃないのも分かっている。新主役は女性キャラクターになることを知っているし、そもそもデヴィッドだって、現在は米ABCのドラマシリーズ「A Million Little Things」に出演中で忙しい。
それでも、デヴィッドはプロデューサーたちにどうしても言いたいという。「老いぼれニック・ブルクハルトを時折、“特別ゲスト出演”で使ってやればいいんだぞって」
スピンオフにオリジナル版のキャストが登場するのは、ファンにとってたまらないご褒美のようなもの。“特別ゲスト出演”はそれほど夢のような話でもなさそうだ。
しかし出演に際し、リクエストが一つ。
「願わくば、新しい女性の主役がすべての格闘シーンを演じて欲しいもんだね」
オリジナル版ではアクションシーンに奮闘したデヴィッド。スピンオフでは、さすがに勘弁。いや、新しい主役に華を持たせるのが、前主役の心遣い。「GRIMM/グリム」スピンオフシリーズのキャラクターを含む詳細については、ほとんど明らかにされていないが、ファンの間ではファイナル・シーズンとの関連を予想する声も上がっている。
<「tvguide.com」 10月31日>