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海外ドラマ最新レポート Vol.75 放送映画批評家協会賞 ノミネートが発表「ベター・コール・ソウル」のボブ・オデンカーク、「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」のジム・パーソンズなどが候補に

12月10日、第24回放送映画批評家協会賞のノミネートが発表された。TVと映画の優秀作品、俳優らを称える賞で、放送映画批評家協会の主催。
 
米国内で活動する映画、TV作品の批評家の投票によって決まる放送映画批評家協会賞は、特に映画のアカデミー賞と親和性が高いとされており、賞レースを占う意味で注目の集まる賞。今回も作品賞や男・女優賞共に、先に発表されたゴールデングローブ賞とはやや異なる多様性ある候補が並んでいる。
 
ドラマシリーズ部門作品賞では、「My Brilliant Friend (原題)」が驚きのノミネート。同作は、米HBOが初めて英語以外の言語(イタリア語)で製作したドラマシリーズで、出演者も米国では無名の存在だ。「キリング・イヴ/Killing Eve」や「ベター・コール・ソウル」など米英の人気作品と並んで、非英語作品のノミネートは、TVのボーダレス化のさらなる一歩と言えるだろう。
 
ドラマシリーズ部門男優賞には、「ベター・コール・ソウル」のボブ・オデンカーク、「ザ・グッド・ドクター」フレディ・ハイモアらがノミネート。「ジ・アメリカンズ」最終シーズンで悲願のノミネートとなったマシュー・リスがエミー賞に続く栄冠なるか、注目したい。
 
コメディシリーズ部門男優賞には、ジム・パーソンズ(「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」)がノミネートされた。ライバルは、ドナルド・グローヴァー(「アトランタ」)やビル・ヘイダー(「バリー」)、そして大ベテランのマイケル・ダグラス(「コミンスキー・メソッド」)ら。誰が獲るか予想のつかない激戦区の一つだ。
 
授賞式は2019年1月13日に開催される。
TVカテゴリーのノミネートは以下の通り。
 
 
〈ドラマシリーズ部門〉
■作品賞
「ジ・アメリカンズ」
「ベター・コール・ソウル」
「The Good Fight/ザ・グッド・ファイト」
「homecoming (原題)」
「キリング・イヴ/Killing Eve」
「My Brilliant Friend (原題)」
「Pose (原題)」
「キング・オブ・メディア」
 
■主演男優賞
フレディ・ハイモア 「ザ・グッド・ドクター」
ディエゴ・ルナ 「ナルコス:メキシコ編」
リチャード・マッデン 「ボディガード -守るべきもの-」
ボブ・オデンカーク 「ベター・コール・ソウル」
ビリー・ポーター 「Pose (原題)」
マシュー・リス 「ジ・アメリカンズ」
マイロ・ヴィンティミリア 「THIS IS US 36歳、これから」
 
■主演女優賞
ジョディー・カマー 「キリング・イヴ/Killing Eve」
マギー・ジレンホール 「DEUCE/ポルノストリート in NY」
エリザベス・モス 「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」
サンドラ・オー 「キリング・イヴ/Killing Eve」
エリザベス・オルセン 「Sorry for Your Loss (原題)」 
ジュリア・ロバーツ 「homecoming (原題)」
ケリー・ラッセル 「ジ・アメリカンズ」
 
■助演男優賞
リチャード・カブラル 「Mayans M.C. (原題)」
アジア・ケイト・ディロン 「ビリオンズ」
ノア・エメリッヒ 「ジ・アメリカンズ」
ジャスティン ・ハートリー 「THIS IS US 36歳、これから」
マシュー・マクファディン 「キング・オブ・メディア」
リチャード・シフ 「ザ・グッド・ドクター」
シェー・ウィガム 「homecoming (原題)」
 
■助演女優賞
ダイナ・シハービ 「ジャック・ライアン」
ジュリア・ガーナー 「オザークへようこそ」
タンディ・ニュートン 「ウエストワールド」
レイ・シーホーン 「ベター・コール・ソウル」
イヴォンヌ・ストラホフスキー 「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」
ホーリー・テイラー 「ジ・アメリカンズ」
 
 
〈コメディ・シリーズ部門〉
■作品賞
「アトランタ」 
「バリー」
「グッド・プレイス」 
「コミンスキ・メソッド」
「マーベラス・ミセス・メイゼル」
「ザ・ミドル 〜中流家族のフツーの幸せ」
「ワンデイ 家族のうた」
「シッツ・クリーク」
 
■主演男優賞
ハンク・アザリア 「Brockmire (原題)」 
テッド・ダンソン 「グッド・プレイス」 
マイケル・ダグラス 「コミンスキ・メソッド」
ドナルド・グローヴァー 「アトランタ」 
ビル・ヘイダー 「バリー」
ジム・パーソンズ 「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」
アンディ・サムバーグ 「ブルックリン・ナイン-ナイン」
 
■主演女優賞
レイチェル・ブルーム  「クレイジー・エックス・ガールフレンド」 
レイチェル・ブロズナハン 「マーベラス・ミセス・メイゼル」
アリソン・ジャネイ  「Mom (原題)」 
ジャスティナ・マシャド 「ワンデイ 家族のうた」
デブラ・メッシング 「ふたりは友達? ウィル&グレイス」 
イッサ・レイ 「インセキュア/insecure」
 
■助演男優賞
ウィリアム・ジャクソン・ハーパー 「グッド・プレイス」 
ショーン・ヘイズ 「ふたりは友達? ウィル&グレイス」 
ブライアン・タイリー・ヘンリー 「アトランタ」 
ニコ・サントス 「Superstore (原題)」
トニー・シャルーブ  「マーベラス・ミセス・メイゼル」 
ヘンリー・ウィンクラー 「バリー」
 
■助演女優賞
アレックス・ボースタイン 「マーベラス・ミセス・メイゼル」 
ベティー・ギルピン 「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」 
ローリー・メトカーフ 「The Conners (原題)」
リタ・モレノ 「ワンデイ 家族のうた」
ゾーイ・ペリー 「Young Sheldon(原題)」 
アニー・ポッツ 「Young Sheldon (原題)」 
ミリアム・ショア  「Younger (原題)」 
 
 
〈リミテッド・シリーズ部門〉
■作品賞
「英国スキャンダル〜セックスと陰謀のソープ事件」
「アメリカを荒らす者たち」 
「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」
「Escape at Dannemora (原題)」
「ジーニアス:ピカソ」
「KIZU -傷-」
 
 
〈TV映画部門〉
■作品賞
「Icebox (原題)」 
「Jesus Christ Superstar Live in Concert (原題)」
「King Lear (原題)」
「My Dinner with Hervé (原題)」
「アメリカの叫び~1人の女優が演じた18の人生」
「The Tale (原題)」
 
■男優賞
アントニオ・バンデラス 「ジーニアス:ピカソ」
ダレン・クリス 「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」
ポール・ダノ 「Escape at Dannemora (原題)」 
ベニチオ・デル・トロ 「Escape at Dannemora (原題)」 
ヒュー・グラント 「英国スキャンダル〜セックスと陰謀のソープ事件」
ジョン・レジェンド 「Jesus Christ Superstar Live in Concert (原題)」
 
■女優賞
エイミー・アダムズ 「KIZU -傷-」
パトリシア・アークエット 「Escape at Dannemora (原題)」
コニー・ブリットン 「ダーティ・ジョン -秘密と嘘-」
キャリー・クーン 「The SINNER 記憶を埋める女」
ローラ・ダーン 「The Tale (原題)」
アンナ・ディーバー・スミス 「アメリカの叫び~1人の女優が演じた18の人生」
 
■助演男優賞
ブランドン・ビクター・ディクソン 「Jesus Christ Superstar Live in Concert (原題)」
エリック・ラング 「Escape at Dannemora (原題)」
アレックス・リッチ 「ジーニアス:ピカソ」
ピーター・サースガード 「倒壊する巨塔 ーアルカイダと「9.11」への道ー」
フィン・ウィットロック 「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」
ベン・ウィショー 「英国スキャンダル〜セックスと陰謀のソープ事件」
 
■助演女優賞
エレン・バースティン 「The Tale (原題)」
パトリシア・クラークソン 「KIZU -傷-」
ペネロペ・クルス 「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」
ジュリア・ガーナー 「ダーティ・ジョン -秘密と嘘-」
ジュディス・ライト 「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」
エリザベス・パーキンス 「KIZU -傷-」
 
 
<criticschoice.com」 12月10日>