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海外ドラマ最新レポート Vol.149 第71回エミー賞授賞式 意外な結果連発にSNSで驚きの声

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米ロサンゼルスにて、9月22日、第71回エミー賞授賞式が開催された。例年手堅い結果となりがちなエミー賞だが、今年は意外な作品・男女優の受賞が続いた。

 

今年最も注目を集めていたのが、最終シーズンの「ゲーム・オブ・スローンズ」。見事、ドラマ部門の作品賞を受賞したが、最終シーズンの出来はイマイチとされていただけに、メディア、SNSの反応は微妙。一方、体当たり演技で「ゲーム・オブ・スローンズ」を引っ張ったエミリア・クラークが同主演女優賞を逃したことについては、ファンを中心に落胆の声が広がった。

 

その同主演女優賞を受賞したのも意外な候補だった。エミリア・クラークと「キリング・イヴ/Killing Eve」のサンドラ・オーの一騎打ちのはずが、受賞したのはサンドラの共演女優、ジョディー・カマー。本命を抑えての受賞にジョディーも「これは突風のようなものです。あなたと一緒に仕事ができるのは光栄です」と、サンドラを気遣うスピーチを行った。

 

またコメディ部門もサプライズとなった。「ゲーム・オブ・スローンズ」同様、長年エミー賞に貢献してきた「Veep/ヴィープ」も最終シーズンで最後のエミー賞。ところが作品賞はおろか、ジュリア・ルイス=ドレイファスの同主演女優賞もならず、批評家人気の高い英国産コメディ「Fleabag フリーバッグ」に惨敗した。

 

意外続きの授賞式で、会場を盛り上げたのはドラマ部門主演男優賞受賞のビリー・ポーター。今年のアカデミー賞、トニー賞のレッドカーペットで話題をさらった“ドレス姿”に比べると、やや地味目なスーツで来場したが、全てはノミネート時点で本命とされたエミー賞へのリスペクト。LGBTQから初めて同主演男優賞を受賞したビリーは「この日が来るのを首を長くして待っていました。今は嬉しい気持ちではちきれそうです」と、最大限の喜びをスピーチで表現した。

 

主要部門の授賞者(☆印)は以下の通り。

 

<ドラマ・シリーズ部門>

■作品賞

☆「ゲーム・オブ・スローンズ」

ベター・コール・ソウル

「ボディガード -守るべきもの-」

「キリング・イヴ/Killing Eve」

「オザークへようこそ」

「POSE/ポーズ」

「サクセッション」

「THIS IS US/ディス・イズ・アス」

 

■主演男優賞

☆ビリー・ポーター 「POSE/ポーズ」

ジェイソン・ベイトマン 「オザークへようこそ」

スターリング・K・ブラウン 「THIS IS US/ディス・イズ・アス」

キット・ハリントン 「ゲーム・オブ・スローンズ」

ボブ・オデンカーク 「ベター・コール・ソウル」

マイロ・ヴィンティミリア 「THIS IS US/ディス・イズ・アス」

 

■主演女優賞

☆ジョディー・カマー 「キリング・イヴ/Killing Eve」

エミリア・クラーク 「ゲーム・オブ・スローンズ」

ヴィオラ・デイヴィス 「殺人を無罪にする方法」

ローラ・リニー 「オザークへようこそ」

マンディ・ムーア 「THIS IS US/ディス・イズ・アス」

サンドラ・オー 「キリング・イヴ/Killing Eve」

ロビン・ライト 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」

 

■助演男優賞

☆ピーター・ディンクレイジ 「ゲーム・オブ・スローンズ」

アルフィー・アレン 「ゲーム・オブ・スローンズ」

ジョナサン・バンクス 「ベター・コール・ソウル」

ニコライ・コスター=ワルドー 「ゲーム・オブ・スローンズ」

ジャンカルロ・エスポジート 「ベター・コール・ソウル」

マイケル・ケリー 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」

クリス・サリヴァン 「THIS IS US/ディス・イズ・アス」

 

■助演女優賞

☆ジュリア・ガーナー 「オザークへようこそ」

グェンドリン・クリスティー 「ゲーム・オブ・スローンズ」

レナ・ヘディ 「ゲーム・オブ・スローンズ」

フィオナ・ショウ 「キリング・イヴ/Killing Eve」

ソフィー・ターナー 「ゲーム・オブ・スローンズ」

メイジー・ウィリアムズ 「ゲーム・オブ・スローンズ」

 

■ゲスト男優賞

☆ブラッドリー・ウィットフォード 「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」

マイケル・アンガラノ  「THIS IS US/ディス・イズ・アス」

ロン・ケパ・ジョーンズ  「THIS IS US/ディス・イズ・アス」

マイケル・マッキーン 「ベター・コール・ソウル」

クメイル・ナンジアニ 「The Twilight Zone(原題)」

グリン・ターマン  「殺人を無罪にする方法」

 

■ゲスト女優賞

☆チェリー・ジョーンズ 「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」

ラヴァーン・コックス 「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」

ジェシカ・ラング 「アメリカン・ホラー・ストーリー:黙示録」

フィリシア・ラッシャッド 「THIS IS US/ディス・イズ・アス」

シシリー・タイソン  「殺人を無罪にする方法」

カリス・ファン・ハウテン 「ゲーム・オブ・スローンズ」

 

<コメディ・シリーズ部門>

★作品賞

☆「Fleabag フリーバッグ」

「バリー」

「グッド・プレイス」

「マーベラス・ミセス・メイゼル」

「ロシアン・ドール: 謎のタイムループ」

「シッツ・クリーク」

「Veep/ヴィープ」

 

★主演男優賞

☆ビル・ヘイダー 「バリー」

アンソニー・アンダーソン 「black-ish (原題)」

ドン・チードル 「Black Monday(原題)」

テッド・ダンソン 「グッド・プレイス」

マイケル・ダグラス 「コミンスキー・メソッド」

ユージン・レヴィ 「シッツ・クリーク」

 

★主演女優賞

☆フィービー・ウォーラー=ブリッジ 「Fleabag フリーバッグ」

クリスティナ・アップルゲイト 「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」

レイチェル・ブロズナハン 「マーベラス・ミセス・メイゼル」

ジュリア・ルイス=ドレイファス 「Veep/ヴィープ」

ナターシャ・リオン 「ロシアン・ドール: 謎のタイムループ」

キャサリン・オハラ 「シッツ・クリーク」

 

★助演男優賞

☆トニー・シャルーブ 「マーベラス・ミセス・メイゼル」

アラン・アーキン 「コミンスキー・メソッド」

アンソニー・キャリガン 「バリー」

トニー・ヘイル 「Veep/ヴィープ」

スティーヴン・ルート 「バリー」

ヘンリー・ウィンクラー 「バリー」

 

★助演女優賞  

☆アレックス・ボースタイン 「マーベラス・ミセス・メイゼル」

アンナ・クラムスキー 「Veep/ヴィープ」

シアン・クリフォード 「Fleabag フリーバッグ」

オリヴィア・コールマン 「Fleabag フリーバッグ」 

ベティー・ギルピン 「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」

サラ・ゴルドベルク 「バリー」

マリン・ヒンクル 「マーベラス・ミセス・メイゼル」

ケイト・マッキノン 「サタデー・ナイト・ライブ」

 

★ゲスト男優賞

☆ルーク・カービー 「マーベラス・ミセス・メイゼル」

マット・デイモン 「サタデー・ナイト・ライブ」

ロバート・デ・ニーロ 「サタデー・ナイト・ライブ」

ピーター・マクニコル 「Veep/ヴィープ」

ジョン・ムレイニー 「サタデー・ナイト・ライブ」

アダム・サンドラー 「サタデー・ナイト・ライブ」

ルーファス・シーウェル 「マーベラス・ミセス・メイゼル」

 

★ゲスト女優賞

☆ジェーン・リンチ 「マーベラス・ミセス・メイゼル」      

サンドラ・オー 「サタデー・ナイト・ライブ」

マーヤ・ルドルフ 「グッド・プレイス」

クリスティン・スコット・トーマス 「Fleabag フリーバッグ」

フィオナ・ショウ 「Fleabag フリーバッグ」

エマ・トンプソン 「サタデー・ナイト・ライブ」                   

 

<リミテッド・シリーズ/TV映画部門>

■TV映画 作品賞

☆「ブラック・ミラー: バンダースナッチ」

「ブレグジット EU離脱」

「Deadwood: The Movie (原題)」

「King Lear (原題)」

「エルヴェとの晩餐 ある映画スターの数奇な人生」

 

■リミテッド・シリーズ 作品賞

☆「チェルノブイリ」

「Escape at Dannemora (原題)」

「Fosse/Verdon (原題)」

「KIZU -傷-」

「ボクらを見る目」

 

■主演男優賞(リミテッド・シリーズ/TV映画)

☆ジャレル・ジェローム 「ボクらを見る目」

マハーシャラ・アリ 「TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ」

ベニチオ・デル・トロ 「Escape at Dannemora (原題)」

ヒュー・グラント 「英国スキャンダル〜セックスと陰謀のソープ事件」

ジャレッド・ハリス 「チェルノブイリ」

サム・ロックウェル 「Fosse/Verdon (原題)」

 

■主演女優賞(リミテッド・シリーズ/TV映画)

☆ミシェル・ウィリアムズ 「Fosse/Verdon (原題)」

エイミー・アダムズ 「KIZU -傷-」

パトリシア・アークエット 「Escape at Dannemora (原題)」

アーンジャニュー・エリス 「ボクらを見る目」

ジョーイ・キング 「The Act (原題)」

ニーシー・ナッシュ 「ボクらを見る目」

 

■助演男優賞(リミテッド・シリーズ/TV映画)

☆ベン・ウィショー 「英国スキャンダル〜セックスと陰謀のソープ事件」

アサンテ・ブラック 「ボクらを見る目」

ポール・ダノ 「Escape at Dannemora (原題)」

ジョン・レグイザモ 「ボクらを見る目」

ステラン・スカルスガルド 「チェルノブイリ」

マイケル・ケネス・ウィリアムズ 「ボクらを見る目」

 

■助演女優賞(リミテッド・シリーズ/TV映画)

☆パトリシア・アークエット 「The Act (原題)」

マーシャ・ステファニー・ブレイク 「ボクらを見る目」

パトリシア・クラークソン 「KIZU -傷-」

ヴェラ・ファーミガ 「ボクらを見る目」

マーガレット・クアリー 「Fosse/Verdon (原題)」

エミリー・ワトソン 「チェルノブイリ」

 

 

<「emmys.com」 9月22日>