「冒険野郎マクガイバー」のリブート版といえば、ルーカス・ティル主演の「
MACGYVER/マクガイバー」だが、実はこれ以前にもスピンオフの企画が上がっていたという。「冒険野郎マクガイバー」のスピンオフとして企画されていたのは「Young MacGyver」。タイトルからして「冒険野郎マクガイバー」の主役アンガス・マクガイバーの青年時代と思いきや、そうではなかった。「Young MacGyver」の主役はアンガスの甥っ子。この若きクレイ・マクガイバーを「
スーパーナチュラル」のジャレッド・パダレッキが演じる予定だったとか。
企画が立ち上がったのは、2003年頃。当時ジャレッドは、映画『イルカがいた夏』(2002)、『12人のパパ』(2003)、そして人気TVシリーズ「ギルモア・ガールズ」(2000~2005)と出演作が続く注目の新人だった。まだ20歳そこそこ、若いジャレッドに白羽の矢が立ったのだ。
ご存知「冒険野郎マクガイバー」といえば、1985年から7シーズンにかけて放送された世界的な人気シリーズ。1994年には2本のTV映画も製作されている。
その抜群の知名度を生かして企画されたスピンオフは、ジャレッド主演でパイロット版も製作されている。ところがイマイチの出来だったのか、本編のGOサインは出ることなく、「Young MacGyver」はそのままお蔵入りになってしまった。
新人ジャレッドはガッカリしたことだろう。主演話など初めてだったはずだ。しかし結果として、それが吉と出たことは言うまでもない。その後、ジャレッドは自身の代表作「スーパーナチュラル」(2005~2020)と出合うからだ。「スーパーナチュラル」で15シーズンを過ごしたジャレッドは、現在「Walker(原題)」に主演中。こちらは「炎のテキサス・レンジャー」のリブート版だ。
10代で「ギルモア・ガールズ」にキャストされて以来、特にTVシリーズで恵まれたキャリアを築くジャレッド。出演作が大ヒットにつながる強運はスターの素質そのものだろう。これからもジャレッドの長い活躍を見守ることになりそうだ。
<「screenrant.com」 5月2日>