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海外ドラマ最新レポート Vol.326  第73回クリエイティブ・アーツ・エミー賞に「スタートレック ディスカバリー」「S.W.A.T.」がノミネート

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米TV界で毎年開催されるエミー賞が称えるのは作品や演技ばかりではない。エミー賞と同時期に行われるクリエイティブ・アーツ・エミー賞は、優秀な技術職を称える祭典。メーキャップから衣装、撮影、照明、編集など多岐にわたる部門で投票が行われ、受賞者が決まる。今回のクリエイティブ・アーツ・エミー賞にはSFシリーズの「スタートレック ディスカバリー」が複数部門でノミネート、「S.W.A.T.」はそのアクションシーンが評価され、スタント・コーディネート部門で候補入りしている。
 
「スタートレック ディスカバリー」は、特殊メイク部門、コメディ/ドラマシリーズ(一時間番組)音声編集部門、そして特定エピソードにおける特殊視覚効果部門で、ノミネートに選出。実はこれらの部門で「スタートレック ディスカバリー」は毎年の常連だ。特殊メイク部門、コメディ/ドラマシリーズ(一時間番組)音声編集部門に関しては、シーズン1以来、連続でノミネートされている。それでも受賞は2019年、特殊メイク部門の一度きり。今回の3部門ノミネートにSNSでは喜びの声であふれたが、一部のファンからは不満の声も上がった。シリーズ自体高い評価を受けている「スタートレック ディスカバリー」が作品賞や演技に対するノミネートを受けないのは、SFに対する過小評価というのだ。過去には「新スタートレック」が作品賞の候補入りしたものの、SF作品一般的に賞レースとは無縁の場合が多いのは事実と言えるだろう。
 
一方の「S.W.A.T.」はスタント・コーディネート部門で3度目のノミネート。主演のシェマー・ムーアが常々口にしているように、「S.W.A.T.」の魅力の一つは体当たりのアクションだ。SNSでは熱烈ファンが「(ライバルの他の番組と違って)『S.W.A.T.』は本当に俳優たちが演じているから」と辛口の投稿。少々荒っぽく「S.W.A.T.」のノミネートを祝った。第73回クリエイティブ・アーツ・エミー賞の授賞は、9月18日に発表される。
 
以下は、「スタートレック ディスカバリー」「S.W.A.T.」がノミネートされた部門の候補一覧。
 
■特殊メイク
「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
「マンダロリアン」
「POSE/ポーズ」
「THIS IS US 36歳、これから」
 
■コメディ/ドラマシリーズ(一時間番組)音声編集
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」
「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
「マンダロリアン」
「アンブレラ・アカデミー」
 
■特定エピソードにおける特殊視覚効果
「ザ・クラウン」
「The Nevers(原題)」
「アンブレラ・アカデミー」
「ヴァイキング 〜海の覇者たち〜」
 
■スタント・コーディネート
「Doom Patrol(原題)」
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」
「マンダロリアン」
S.W.A.T.
「Warrior(原題)」
 
 
<「variety.com」7月13日>