レイ・ドノヴァン ザ・フィクサーシーズン4

ニュース

イントロダクション

リーヴ・シュレイバー&ジョン・ヴォイト 2大俳優競演!!
父子の因縁の物語に、華やかなセレブの世界の裏側や濃密な家族のドラマが複雑に絡み合う、
米エンターテインメント界大絶賛の野心作、待望のシーズン4を二カ国語版&字幕版で独占日本初放送!

作品解説

2013年6月30日より、「デクスター」、「HOMELAND」など数々の人気番組を抱えるペイTVの米Showtime局で放送開始し、現在シーズン5まで制作されている人気TVシリーズ「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」。ハリウッドのセレブたちのトラブルを、あらゆる手段で手際よく淡々と解決していく凄腕のフィクサー、レイ・ドノヴァン。だが、20年ぶりに仮出所した父ミッキーの出現によって、レイの家族や周囲の人間たちはおおいに翻弄される——。父子の因縁の物語に、華やかなセレブの世界の裏側や濃密な家族のドラマが複雑に絡み合う本作は、スリリングかつ見応えのある注目のシリーズだ。

一流の“仕事人”レイをクールに演じるのは、映画『スポットライト 世紀のスクープ』、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』に出演するほか、舞台ではトニー賞を受賞したリーヴ・シュレイバー。対するミッキー役で圧倒的な存在感と凄みを発揮しているのは、『真夜中のカーボーイ』や『帰郷』、『ナショナル・トレジャー』シリーズなどで幅広く活躍するオスカー俳優ジョン・ヴォイト。本作でゴールデングローブ賞(テレビ部門)助演男優賞を受賞したヴォイトとシュレイバーの演技バトルに加えて、『M★A★S★H マッシュ』のベテラン俳優エリオット・グールド、TV「Lの世界」のキャサリン・メーニッヒ、『おみおくりの作法』のエディ・マーサンなど個性的な実力派キャストが勢ぞろいしたアンサンブルも見どころだ。

クリエーターは、「サウスランド」や『パブリック・エネミーズ』の脚本を手がけた才媛アン・ビダーマン。渇いたタッチにフィルム・ノワールを思わせるハードボイルド調でありながら極めて知的な作風は、傑作TVシリーズ「ザ・ソプラノズ」などに通じるものがある。製作総指揮には「クリミナル・マインド」のマーク・ゴードン、監督には「ザ・ソプラノズ」「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」のアレン・コールターらヒットメイカーが名を連ねている。

注)初回放送当時の情報となります

シーズン4 見どころ

機能不全な姉弟関係に苦しむボクサーが登場

「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」では、毎シーズン、主役のレイ・ドノヴァンにとって自分の機能不全家族以上に頭痛の種となる存在が登場するが、シーズン4では、類まれなるボクシングの才能を持ちながら、腹違いの姉マリソルとの相互依存関係と薬物依存症に苦しむヘクター・カンポスというプロ・ボクサーが登場する。ヘクターは、アルメニア系マフィアとの抗争で傷を負ったレイの回復を手助けする人物として初登場するが、間もなく、薬物依存症の問題と、近親相姦関係にある薬物中毒患者の姉マリソルの問題を解決してもらうためにレイの助力を求めてくる。ヘクターは、テリーのボクシング・ジムでトレーニングすることになり、カンポス姉弟はレイだけではなくテリーやダリルたちにも関わりを持っていく。ヘクターを演じるのは、子供用番組「セサミ・ストリート」のマンド役で有名になったプエルトリコ出身のイスマエル・クルス・コルドバ。歌が得意で明るいマンドのキャラとは対照的で眼光鋭いボクサーを熱演している。対するマリソルを演じるのは、映画『エネミー・オブ・アメリカ』や「ニューヨーク1973/LIFE ON MARS」などの出演作があるリサ・ボネ。コルドバと共に強烈な印象を残している。

次から次へと発生する周囲のトラブルに巻き込まれるレイ・ドノヴァン

ハリウッドを擁するロサンゼルスでは名うてのフィクサーとして知られるレイ・ドノヴァンだが、トラブルの種になるのはカンポス姉弟だけではなく、次々と発生する問題の対処に追われる。まず、シーズン3で激しい撃ち合いの末、打倒したアルメニア系マフィアだったが、その罪をロシア人の人身売買人になすりつけたことで、ロシア系マフィアと絡むことになる。アルメニア系マフィアとの抗争も元はと言えば、父ミッキーが原因を作った事だったのだが、当のミッキーは、それにも懲りず新たな犯罪計画をもくろむ。ドノヴァン家の他のメンバーにも新たな試練が訪れる。女性レスラーのテレサとバンチーの新婚夫婦には娘が生まれるが、めでたいはずの子供の誕生が2人に危機をもたらす。一方、アビーは乳ガンであることを告知され、ショックを受ける。家庭の内外で波風が立ち続けるドノヴァン家の家長レイの悩みは尽きない……。

リーヴ・シュレイバー、監督に再挑戦

主役のレイ・ドノヴァンを演じるリーヴ・シュレイバーは、「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」シーズン2第7話「招かれざる客」で監督を務めたが、シーズン4では第1話「ギターの少女」の監督を担当。2年ぶりに演出の仕事を引き受けたシュレイバーは、その経験について次のように語っている。「このシーズンは他のシーズンとはちょっと勝手が違った。というのは、僕はシーズン最初のエピソードを監督することになっていたから。新シーズンが始まる際には、いつもだったら身体的、精神的にレイを演じる準備をするだけなんだけど、今回は監督の仕事の準備をしなきゃいけなかったんだ。嬉しかったのは撮影クルーと再会して一緒に仕事できた事だった。監督の仕事は、父さんのフェラーリを拝借してドライブに出かけるチャンスを与えられた事に似ていると、僕はよく言っているんだけどね(笑)」

ベテラン俳優たちがゲスト出演

「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」には、これまで映画・テレビ界のベテラン俳優たちがゲスト出演してきたが、シーズン4でも、『アリスの恋』、『ワイルド・アット・ハート』、『ランブリング・ローズ』と3度アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたダイアン・ラッドや、ゴールデングローブ賞を受賞したステイシー・キーチやダブニー・コールマンらが、出演時間は短いものの、印象的な演技を見せる。その他、ロシア系マフィアとつながりのあるアート・ディーラー、ソニア・コヴィツキー役には「MAD MEN」でレベッカ・プライスに扮していたエンベス・デイヴィッツ、ミッキーが雇われていたカジノのオーナー、リトル・ビル・プリム役には「名探偵モンク」のリーランド・ストットルマイヤー警部ことテッド・レヴィンが、それぞれキャストされている。

ストーリー

何度となく逮捕されそうな目に遭っても懲りずに犯罪行為を繰り返すミッキーだが、ポン引きの真似事のついでに手を出したコカインの売買に失敗。その結果、金銭上のトラブルでアルメニア系マフィアのミナシアンと対立し、報復の応酬がエスカレートして、ミッキーのアパートに居合わせたテリーが重傷を負ってしまう。このままでは、他の家族の身にも危険が及ぶことを危惧したレイは、アヴィと共にミナシアンの根城を急襲するが、そこには一足先にミッキーが乗り込んでいた。激しい銃撃戦の末、レイたちはその場に居たミナシアン一派を皆殺しにするが、レイ自身も怪我を負う。そのままロメロ神父のところに懺悔に行ったレイは気を失う。

怪我を負ったレイを世話したのは、ヘクター・カンポスという有名なプロ・ボクサーだった。カンポスも若い頃、ロメロ神父に世話になったゆえ、レイの介抱を引き受けたということだった。身体が癒えてロサンゼルスに戻って来たレイを待ち受けていたのは、女性刑事のマンチー。ミナシアン一派の殺人事件を捜査中で、ミッキーの居所をレイに問いただすが、レイもミッキーがどこに居るのかは知らないと答える。そのミッキーは、ラスベガスの近くのプリムという小さな町のカジノで客たちからはした金をかすめ取るセコイ犯罪を繰り返していたことが発覚して、カジノをクビになる。仕事に復帰したレイのところにコヴィツキーというアート・ディーラーの女性が接触してくる。美術品の輸出入に便宜を図るようマンチーを買収して欲しいという依頼だったのだが、これからはクリーンな仕事を選んでいくことにしたレイは、コヴィツキーの依頼を断る。

そんな折、ヘクターがトレーニングをすっぽかしたという連絡が入る。レイがヘクターに電話すると、ヘクターは泣きながら大きなトラブルに巻き込まれてしまったと告げる。ヘクターが居るモーテルに急行したレイは、モーテルの部屋から走り去る女性を見る。ヘクターに言われた部屋に行ってみると、そこには銃を構えたヘクターと監禁された警官、そしてヘクターの周囲にはドラッグが散乱していた。警官はヘクターの部屋から聞こえた騒ぎの通報を受けて駆けつけたが、ドラッグの使用がバレることを恐れたヘクターがパニックになって縛りあげてしまったのだった。犯罪になるような仕事を避けようと決めたレイだったが、ヘクターのボクサー生命を守るために酒酔い運転の過去を持つ警官が、再び飲酒運転して事故を起こしたよう偽装する。ヘクターのところに戻ったレイは、モーテルから逃げ去った女性は誰だったのかと尋ねる。驚いたことに、女性はヘクターの腹違いの姉マリソルだった。ヘクターは13歳の時にマリソルに誘惑されて以来、密かに彼女と愛人関係を続けていたのだった……。

各話あらすじ

放送時間

キャスト

レイモンド・“レイ”・ドノヴァン/Ray Donovan (声:東地宏樹)

ハリウッドのセレブたちの問題を解決する凄腕フィクサー。部下のアヴィ、リーナと共に日々危険な案件を手際よく処理している。最愛の妻アビー、長女ブリジット、長男コナーの家族を何よりも大切にしており、近所に暮らす兄テリー、弟バンチーのことも常に気にかけているが、そんな家族が引き起こすトラブルをも解決する羽目になる。しかし、最大の頭痛の種は20年ぶりに仮出所してきた父ミッキー。自分の家族に悪影響を及ぼすだけでなく次々にトラブルを起こしていくミッキーに耐えかねて、ミッキーを恨む犯罪者サリーを呼び寄せてミッキーを亡き者にしてもらおうと画策するも、サリーは逆にミッキーに殺されてしまう……。億万長者アンドリュー・フィニーの息子の誘拐事件を解決したことでフィニーに見込まれて雇われるようになるが、フィニーが自分の殺人の罪をレイになすりつけようとするに至って、フィニーの娘で野心家のペイジに父親を裏切らせて破滅に追い込む。ミッキーが金銭関係のトラブルを起こしてアルメニア系マフィアのミナシアン一派から自分たちが狙われるようになったと知り、逆にミナシアンを急襲。アヴィやミッキーと共にミナシアンを皆殺しにするが、自分も怪我を負ってしまう。

リーヴ・シュレイバー Liev Schreiber

1967年10月4日、米カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。ロンドンの王立演劇学校などで演技を学び、名門イェール大学演劇大学院で修士号を取得。1993年にブロードウェイ・デビューし、2005年の舞台『摩天楼を夢見て』ではトニー賞助演男優賞を受賞するなど、舞台俳優として高い評価を得ている。映画は『スクリーム』シリーズ、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』、『大統領の執事の涙』、『ディファイアンス』など。TVでは「CSI: 科学捜査班」にマイケル・ケプラー役でゲスト出演。2005年にはイライジャ・ウッド主演の『僕の大事なコレクション』で映画監督デビューを果たし、本作ではシーズン2の第7話とシーズン4の第1話の監督も手がけた。アカデミー賞作品賞を受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』では、ボストン・グローブ紙の編集局長役に扮して、共演者たちと共に映画俳優組合(SAG)賞のキャスト賞を受賞。私生活では、ナオミ・ワッツとの間にもうけた男の子2人の父親である。

ミッキー・ドノヴァン/Mickey Donovan (声:樋浦勉)
長男テリー、次男レイ、三男バンチーの父親。刑務所に収監されていたが予定より5年早く仮出所し、20年ぶりに家族の前に姿を現す。逮捕される前に付き合っていた恋人クローデットとの間に息子ダリルがいる。テリーとバンチーは父親を受け入れ再会を喜ぶが、レイやレイの恩人であるプロデューサーのエズラは警戒心を露わにする。仮出所後改心したように見えたのも束の間、社会復帰などにはまるで興味がないかのように、ゆすり、殺人、殺人幇助と、再び犯罪に手を染めるようになっていく。アパート住まいで親しくなった隣人で娼婦のシングルマザーがポン引きに虐待されているのに腹を立て、事故に見せかけてポン引きを殺害。ちゃっかり後釜に座って娼婦たちのグループを仕切るが、調子に乗って手を出したコカインの売買に失敗。極悪非道なアルメニア系マフィアのミナシアン一派と敵対する。家族思いの父親や祖父の役を演じてみせるが、本当は自分が一番大事な自己中心主義者。

ジョン・ヴォイト Jon Voight

1938年12月29日、米ニューヨーク州ヨンカーズ生まれ。大学卒業後、ニューヨークで演出や舞台美術を学び、オフ・ブロードウェイを経てミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』でブロードウェイ・デビューを果たした。TVや映画に多く出演し、1969年『真夜中のカーボーイ』でアカデミー賞にノミネートされ脚光を浴び、1978年『帰郷』でアカデミー賞主演男優賞、カンヌ国際映画祭ほかで数々の賞に輝いた。そのほかの出演作は、『暴走機関車』、『ミッション:インポッシブル』、『ヒート』、『ナショナル・トレジャー』シリーズなど多数。2度の離婚歴があり、『トゥームレイダー』で共演したアンジェリーナ・ジョリーは実の娘。本作にて第71回ゴールデングローブ賞(テレビ部門)助演男優賞を受賞。最新出演作は映画『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』。

アビー・ドノヴァン/Abby Donovan (声:冬馬由美)

レイの妻でブリジット、コナーの母親。子供たちにより良い生活を送らせたいと願っており、ブリジットを私立学校に入れるために有力者への働きかけをレイに頼むなど、満ち足りない生活に変化をもたらそうと努力を怠らない。レイが自分の仕事のことを話したがらないことは黙認しているが、それを良いことにレイが浮気しているのではないかと常に疑いの目で見ているところがある。家族思いで、パーキンソン病を患うテリーの病状が悪化したと聞くと、一緒に住めるようにと自宅にテリーの部屋を用意して温かく迎えるが、ブリジットが高校の教師と恋愛関係になっていることが発覚すると、教師の家に出向いて激しく非難するなど、家族を守るためには他者を容赦無く攻撃することもいとわない。

ポーラ・マルコムソン Paula Malcomson

1970年、北アイルランド・ベルファスト生まれ。映画『グリーンマイル』『A.I.』などの出演を経て、TV「デッドウッド~ 銃とSEX とワイルドタウン」で独特の存在感を発揮して注目される。以後、TVでは「LOST」、「ER 緊急救命室」、「サン・オブ・アナーキー」、「Caprica(原題)」、「CSI: 科学捜査班」、「LAW & ORDER: LA」など数多くの人気ドラマにゲスト出演。また映画『ハンガー・ゲーム』シリーズでは主人公カットニスの母親を演じた。

テリー・ドノヴァン/Terry Donovan (声:坂東尚樹)

レイの兄。元プロ・ボクサーで、現在はボクシング・ジムを経営している。パーキンソン病を患っており右腕が常に震えている状態だが、鍛えられた肉体は健在でいまだケンカには強い。見た目は無骨だが、幼い頃のトラウマに苦しむ弟バンチーの面倒をよく見ており、異母兄弟のダリルを受け入れるなど情に厚い。父ミッキーの出現に戸惑いつつも、家族として素直に再会に喜びを感じている。ミッキーやバンチーが持ち込んだトラブルの後始末を手伝うなどするが、自分自身は堅気ゆえ罪悪感を覚えることも。ミッキーの強盗計画になかば無理やり参画させられたあげく、逮捕・投獄されてしまう。刑務所ではネオナチ・グループに睨まれて喧嘩を売られ、正当防衛で相手を殺して報復の危険にさらされるが、レイが手を回して無事、出所する。パーキンソン病が悪化したために、レイの家族と一緒に住むことになるが、その矢先にミッキーのアパートがアルメニア系マフィアのミナシアン一派に銃撃された際にその場に居合わせて瀕死の重傷を負う。

エディ・マーサン Eddie Marsan

1968年6月9日、英ロンドン生まれ。労働者階級の家庭に生まれ育ち、印刷会社に勤めていた経歴を持つ。舞台で演技を磨き、以後は映画、TV、舞台で数々の賞を受賞する演技派として高く評価されている。マイク・リー監督作の映画『ヴェラ・ドレイク』、『ハッピー・ゴー・ラッキー』に出演し、英国インディペンデント映画賞最優秀助演男優賞を受賞。『M:i:III』、『ハンコック』、『シャーロック・ホームズ』シリーズなどの大作映画やTVミニシリーズ「リトル・ドリット」などに出演。イギリス映画『おみおくりの作法』では主人公のジョン・メイを演じ注目を集めた。

バンチー・ドノヴァン/Bunchy Donovan (声:宮内敦士)

レイの弟。子供の頃に住んでいたボストンの教会の神父から性的虐待を受けたことがトラウマとなり、アルコール依存症に苦しんでいる。神父との件は和解が成立して140万ドル受け取ることになるが気が晴れず、禁酒を破ってバーで飲酒し騒ぎを起こしてしまう。レイに和解金の管理を任せるよう言われるが、子供扱いするなとはねつける。レイとは正反対に父ミッキーの仮出所を喜び行動を共にするようになるが、父が自分に決して良い影響を与えていないことを悟ると、ミッキーに自分のアパートから出て行くようキッパリと言い渡す。ミッキーのせいで刑務所送りになったテリーの代わりにボクシング・ジムの運営を任された際、ジムにトレーニングに来ていたメキシコ人一家の女性レスラー、テレサに一目惚れして交際を申し込むが気の強い彼女に一蹴されてしまう。それでも諦めきれず、引っ越し先までテレサを追ってプロポーズ。意外にも「イエス」の返事をもらってめでたく挙式した数週間後、テレサから妊娠を打ち明けられるが、父親になる自信の無さをゆえに戸惑いを見せてしまう……。

ダッシュ・マイホック Dash Mihok

1974年5月24日、米ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。1990年代からTVや映画に出演。『シン・レッド・ライン』や『世界にひとつのプレイブック』などで個性を発揮。そのほかの代表作は『スリーパーズ』、『ロミオ+ジュリエット』、『デイ・アフター・トゥモロー』、『アイ・アム・レジェンド』など。TVでは「LAW & ORDER」、「フェリシティの青春」、「グッド・ワイフ」、「HAWAII FIVE-0」、「GOTHAM/ゴッサム」などにゲスト出演。トゥレット症候群を患っており、非営利財団の活動に参加している。

リーナ/Lena (声:鷄冠井美智子)

レイの部下。レズビアン。ITを駆使して情報収集や情報操作をすることに長けているが、現場では臨機応変にセレブの広報担当を装ったり、現場の後始末なども迅速に行ったりするキレ者。スレンダーなクール・ビューティだが、口が悪く手も早い。セレブにゆすりをかけてくる人間には有無を言わさぬ迫力で黙らせることもある。レイに救われた過去があり、強い恩義を感じているらしく、レイのことを非難する娘のブリジットに対して、いかに彼が娘のことを愛しているか諭す一面も。ケイト殺害をめぐってレイと絶交状態になり独立を考えていたアヴィに一緒に働くよう誘われ心を動かすが、レイに対する忠誠心ゆえレイの部下であり続ける。

キャサリン・メーニッヒ Katherine Moennig

1977年12月29日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。母親はブロードウェイダンサー、父親はバイオリン製作者。女優ブライス・ダナーの姪でグウィネス・パルトローはいとこにあたる。ニューヨークのアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツで演技を学び、モデルや舞台を経験して2000年にTV「Young Americans(原題)」に出演。TV「Lの世界」でレズビアンのシェーンを演じて人気を博し、国際的にも知名度を得た。映画では『シッピング・ニュース』、『リンカーン弁護士』、『ファインド・アウト』などに出演。

アヴィ/Avi (声:谷昌樹)

レイの優秀な部下で用心棒。元イスラエル諜報特務庁(モサド)工作員。レイからの要請があればすぐに行動に移し、クライアントから愛人の監視を依頼されればレイと共に張り込むなど機動力抜群で、裏事情にも通じる現場担当。強面で腕力にも自信があり、汚れ仕事もいとわない。不穏な動きをとるレイの父ミッキーを警戒し、その手足となって動いている息子のダリルに対して脅しのために暴力を加えることも。その反面、母親には頭の上がらない孝行息子で、レイの健康や精神衛生について気遣いを見せる優しい面もあるが、腹心の部下にさえ心を開かないレイに苛立ちを感じている。エズラから命じられ、レイが好意を寄せていたケイトを暗殺したためにレイと絶交状態になってしまうが、レイのクライアントだったアンドリュー・フィニーが殺した部下の死体を始末する際にレイから協力を請われたことをきっかけに、再びレイの右腕として活躍を再開する。

スティーヴン・バウアー Steven Bauer

1956年12月2日、キューバ・ハバナ生まれ。キューバ革命後の1960年に一家でフロリダ州に移住し、マイアミ大学で演劇を学ぶ。主な出演作は、映画『スカーフェイス』、『シカゴ・コネクション/夢みて走れ』、『トラフィック』。TVでは「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」、「ブレイキング・バッド」、「メンタリスト」などにゲスト出演し、名バイプレイヤーとして知られている。

ダリル/Daryll (声:竹内栄治)

レイの父ミッキーが有罪判決を受ける前に交際していた黒人女性クローデットとの間にもうけた息子。テリーが経営するボクシング・ジムでトレーニングを受けており、その存在はレイだけが知らされていなかった。ボクサーとしての資質はなく、ものになる見込みはないとテリーは思っている。切れやすい短気な性格で、仮出所してきたミッキーとはすぐに意気投合。ミッキーがかつて自分を陥れた人々に脅しをかけるのを手伝うなど違法行為も厭わないが、ミッキーが自分を利用しているだけだと感じ始め、次第にミッキーとの距離を置くようになる。ミッキーのせいで犯罪者もどきになっていた生活に見切りをつけて運転手の仕事を得るが、コカインの売買に手を出したミッキーの資金作りのために車を抵当に入れられてしまった挙句、アルメニア系マフィアのミナシアン一派によって報復として車を燃やされてしまう。

プーチ・ホール Pooch Hall

1976年2月8日、米マサチューセッツ州ブロックトン生まれ。高校・大学を通してフットボール選手で、ボクサーとしても活躍。2001年に映画『リフト』の小さな役でデビュー。以後、『ストンプ・ザ・ヤード2』、『ジャンピング・ザ・ブルーム ~恋と嵐と結婚式~』などの映画に出演する一方、TVでも活躍。アメリカではコメディシリーズ「The Game(原題)」のダーウィン・デイヴィス役でよく知られている。そのほか「SUITS/スーツ」や「クリミナル・マインド」などの人気ドラマにも多数ゲスト出演。リーヴ・シュレイバーがプロ・ボクサー役で主演している映画『チャック ~“ロッキー”になった男~』では、伝説的なボクサー、モハメド・アリに扮している。

ブリジット・ドノヴァン/Bridget Donovan (声:藤村歩)

レイとアビーの長女でコナーの姉。現代っ子らしくドライな一面もあるが、父方の家族をめぐる深刻な問題や、祖父ミッキーと父の不仲を気にかけるなど繊細な心を持つ。長年音沙汰のなかったミッキーとも、すぐに打ち解ける。勉強に精を出して名門校ベルエア・アカデミーに編入学を果たす優等生。交際していた黒人少年マーヴィンが射殺された場に居合わせたトラウマのために学校の成績が下がり、教師のグレッグ・ドネレンを心配させる。ドネレンも交通事故で妻を亡くしたばかりだと知り、共感を持つようになるが、共感が恋愛感情にエスカレート。レイとアビーに交際を猛反対されて家出を決意するが……。

ケリス・ドーシー Kerris Dorsey

1998年1月9日、米カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。アメリカの女優でシンガーとしても活躍。子役として数多くの作品に出演し、ブラッド・ピットの娘を演じた映画『マネーボール』で高く評価された。また、人気ドラマ「ブラザーズ&シスターズ」のペイジ・ウェドン役でもおなじみ。映画では『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』や『アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日』に出演、TVでは「名探偵モンク」、「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」、「サン・オブ・アナーキー」、「23号室の小悪魔」、「MAD MEN」などの人気ドラマにゲスト出演している。

コナー・ドノヴァン/Conor Donovan (声:浜田洋平)

レイとアビーの息子でブリジットの弟。素直でいい子だが、学校でケンカをするなど内心には何か鬱屈したものを抱えており、祖父であるミッキーのちょいワルなところにすぐに魅了され、レイの思いをよそにすっかりなついてしまう。ミッキーの影響もあってか、勧められるままに酒を飲んだり、家族で私立学校を見学した際、有力者の息子に馬鹿にされて殴りかかったり、些細なことでカッとなり同級生を階段で突き飛ばしてケガをさせたりと、問題行動は目に見えて増えている。一方で、誕生日にはバスケットボールの試合に連れて行ってやるというレイの誘いを断って、家族全員を招いて誕生日パーティを開いて欲しいと望む家族思いの面も。

デヴォン・バグビー Devon Bagby

1998年、米カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。活動的で幼い頃から芸能活動に興味を持ち、周囲の人々を笑わせることが得意なエンターテイナーぶりを発揮。2011年には多くのコマーシャルに出演し、翌年には「CSI: NY」のゲスト出演を経て、2013年より本作のコナー役を演じ注目を集めている。本作の撮影現場では、リーヴ・シュレイバーやポーラ・マルコムソン、ジョン・ヴォイトといった共演者たちから毎日のように演技の指南を受けているそうである。

ヘクター・カンポス/Hector Campos (声:伊藤健太郎)

人気プロ・ボクサー。薬物依存症に悩んでいた際に救われたロメロ神父から紹介されて、アルメニア系マフィアとの銃撃戦で負傷したレイの世話をするが、再びドラッグに手を出すようになり、レイに助けを乞うように……。

イスマエル・クルス・コルドバ Ismael Cruz Cordova

1987年4月7日、プエルトリコ生まれ。2011年に「グッド・ワイフ」にジミー・パトリック役で出演。2013年から2014年にかけて出演した子供向け番組「セサミ・ストリート」でスペイン語を話して歌うキャラ、マンド役に扮し、全米に知られるようになる。本作では激しい気性のボクサー、ヘクター・カンポス役を熱演して大いに注目を集めた。ヘクター役の後は、辣腕プロデューサー、ションダ・ライムズのプロデュースによる「The Catch(原題)」でクールな殺し屋役を演じている。

マリソル・カンポス/Marisol Campos (声:朴璐美)

ヘクターの異母姉。重度の薬物依存症で、自分から距離を置こうとするヘクターにまとわり続け、次々とトラブルを引き起こす……。

リサ・ボネ Lisa Bonet

1967年11月16日、米カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。ティーン女優としてテレビ番組出演を経て、1987年、映画『エンゼル・ハート』でミッキー・ロークの相手役に抜擢され、ブレイクを果たす。他の出演作には「ニューヨーク1973/LIFE ON MARS」や映画『エネミー・オブ・アメリカ』などがある。夫は俳優のジェイソン・モモア。女優・歌手のゾーイ・クラヴィッツは実娘。

テレサ/Teresa (声:本多真梨子)

女性レスラーとしてテリーのボクシング・ジムでトレーニングしている際にバンチーと出会う。最初はバンチーを馬鹿にして冷たくあしらっていたが、バンチーが本気で自分を愛していることを悟り、結婚を承諾する。ドノヴァン家が犯罪と隣り合わせのような生活をしていることを苦々しく思っている。

アリッサ・ディアス Alyssa Diaz

1985年9月7日、米カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。2001年に女優デビュー。何本かのテレビドラマにゲスト出演した後、2005年、半年間に渡って昼メロドラマ「As The World Turns(原題)」に出演する。他の出演作には「ヴァンパイア・ダイアリーズ」、「GRIMM/グリム」、「暴走地区-ZOO-」などがある。