ストーリー
何度となく逮捕されそうな目に遭っても懲りずに犯罪行為を繰り返すミッキーだが、ポン引きの真似事のついでに手を出したコカインの売買に失敗。その結果、金銭上のトラブルでアルメニア系マフィアのミナシアンと対立し、報復の応酬がエスカレートして、ミッキーのアパートに居合わせたテリーが重傷を負ってしまう。このままでは、他の家族の身にも危険が及ぶことを危惧したレイは、アヴィと共にミナシアンの根城を急襲するが、そこには一足先にミッキーが乗り込んでいた。激しい銃撃戦の末、レイたちはその場に居たミナシアン一派を皆殺しにするが、レイ自身も怪我を負う。そのままロメロ神父のところに懺悔に行ったレイは気を失う。
怪我を負ったレイを世話したのは、ヘクター・カンポスという有名なプロ・ボクサーだった。カンポスも若い頃、ロメロ神父に世話になったゆえ、レイの介抱を引き受けたということだった。身体が癒えてロサンゼルスに戻って来たレイを待ち受けていたのは、女性刑事のマンチー。ミナシアン一派の殺人事件を捜査中で、ミッキーの居所をレイに問いただすが、レイもミッキーがどこに居るのかは知らないと答える。そのミッキーは、ラスベガスの近くのプリムという小さな町のカジノで客たちからはした金をかすめ取るセコイ犯罪を繰り返していたことが発覚して、カジノをクビになる。仕事に復帰したレイのところにコヴィツキーというアート・ディーラーの女性が接触してくる。美術品の輸出入に便宜を図るようマンチーを買収して欲しいという依頼だったのだが、これからはクリーンな仕事を選んでいくことにしたレイは、コヴィツキーの依頼を断る。
そんな折、ヘクターがトレーニングをすっぽかしたという連絡が入る。レイがヘクターに電話すると、ヘクターは泣きながら大きなトラブルに巻き込まれてしまったと告げる。ヘクターが居るモーテルに急行したレイは、モーテルの部屋から走り去る女性を見る。ヘクターに言われた部屋に行ってみると、そこには銃を構えたヘクターと監禁された警官、そしてヘクターの周囲にはドラッグが散乱していた。警官はヘクターの部屋から聞こえた騒ぎの通報を受けて駆けつけたが、ドラッグの使用がバレることを恐れたヘクターがパニックになって縛りあげてしまったのだった。犯罪になるような仕事を避けようと決めたレイだったが、ヘクターのボクサー生命を守るために酒酔い運転の過去を持つ警官が、再び飲酒運転して事故を起こしたよう偽装する。ヘクターのところに戻ったレイは、モーテルから逃げ去った女性は誰だったのかと尋ねる。驚いたことに、女性はヘクターの腹違いの姉マリソルだった。ヘクターは13歳の時にマリソルに誘惑されて以来、密かに彼女と愛人関係を続けていたのだった……。