ストーリー
「刑事司法制度では、性犯罪を特に重罪と見なす。ニューヨークには、この悪しき犯罪と闘うエリート集団がいる。性犯罪特捜班(SVU)の刑事たちだ」――オープニング・ナレーションより
クレイゲン警部が一連の不祥事の責任をとって、一時的に異動を命じられ、マンチ刑事が後任を務めることになる。そんな中、精神科医のアンナ・ヤングと名乗る女性が捜査班を訪ねてくる。彼女は自分の患者であるジャニス・ドノバンが1歳の娘エイプリルを虐待していると告げる。ベンソン刑事とステイブラー刑事がジャニスのアパートを訪れると部屋には誰もおらず、アンナが実はジャニス本人であることが発覚し、総力をあげたエイプリル捜索活動が始まる。
ジャニスは自然博物館に務める蜘蛛の研究者であることが分かり、彼女が蜘蛛のサンプル採取に使っている洞窟に行きついたベンソンとステイブラー。そこで2人は、自分は6歳の少女タミーだと主張するジャニスをみつけるが、エイプリルはどこにもいない。尋問されたタミーの人格は突然タフなロシア女性と入れ替わり、ステイブラーに平手打ちを食らわせて、逮捕される。ジャニスは解離性同一性障害(多重人格者)だったのだ。
弁護士が到着するころにジャニスの人格は、ステイブラーに色目を使うドリーという女性と入れ替わり、弁護士をクビにしてしまう。一方マンチ刑事が記者会見を開き、懸賞金をかけて一般に情報を公募するとキャスと名乗る女性が現れ、彼女がエイプリルの実の母で、ジャニスの妹であることが発覚する。妹の服役中にジャニスはエイプリルを預かっていて、2人の姉妹は父に虐待された過去があった。エイプリルはキャスのもとで無事だと分かりジャニスは釈放されるが、その晩ジャニスは恐ろしい計画を実行に移す……。